過去ログ - 軍人たちの艦隊コレクション
1- 20
616: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/10/23(日) 09:53:26.84 ID:Jj5KE7Sa0

  「進路このまま……両弦全速前進!」


 だが、そんな不安を振り払うように指示を復唱する

 不退転の覚悟の下に戦闘へと乗り出すと言うことだろう


  「敵主砲、動きを止めました!」

  「副砲以下も順次、動作を停止しています」

 
 どうやら残された時間はそう多くは無いらしい

 敵の状態を報告する大久保も不穏を隠せないようだ

 艦橋に響く声もさっきより声高になっている


  (……まだなのか)


 そんな焦燥感に当てられてしまったのだろうか

 一向に甲板から撤退報告がない現状に焦りが募る

 このまま発射指示を出せば、主砲は発射され、敵を射抜くだろう

 だが、それによって決死の覚悟で投錨作業を行った兵士たちは砲撃の巻き添えを喰らってしまう

 1人の指揮官として、何より同じ海で戦う者として、味方を見殺しにするわけには行かない

 だが、このままでは敵の砲火によって1人残らず海の藻屑と化してしまう



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
666Res/619.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice