625:名無しNIPPER
2016/11/19(土) 11:09:13.01 ID:NqzZnGLY0
  
  その報告で何が起こったのかを察した 
  
  まだ敵は生きていたのだ  
  
  奴は主砲の直撃を喰らっても、なお健在であり、こちらへ反撃を敢行したのだった 
  
   
   「敵の被害は?」 
  
  
  態勢を立て直すべく、敵の状態を尋ねる 
  
  
   「敵、左舷機関部の一部を喪失」 
  
   「損害は小破と思われます」 
  
  
  どうやら先ほどの攻撃は致命傷にはならなかったらしい 
  
  今の一撃で左の武装の一部が吹き飛んだようだが、それで終わってしまった 
  
  だが、まだ諦める訳には行かない 
  
  
   「日下部! 次はまだか」 
  
   
  マイクを通して次の砲撃を急かす 
  
  
   『装填まで、あと40秒』 
  
   『それまでは無理です!』 
  
  
  はやる気持ちは彼も同じなのだろう、悲鳴にも近い声で砲撃が出来ない事を伝えてきた 
  
  
   「敵主砲に動きあり」 
  
   「砲撃態勢に入ります!」 
  
  
  それに追い打ちをかけるように大久保が敵が射撃体勢に入ったと報告する 
  
  このままでは不味い 
  
  ここでもう一発でも直撃を受ければ間違いなく戦闘不能となる 
  
  そうなれば、今までやってきたこと全てが水泡に帰す 
  
  敵の攻撃が来る前に、致命傷を負わせることが出来れば…… 
  
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