過去ログ - 奴隷少女「私を、守って下さい…」執事「それが貴方の願いならば」
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12: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/12/14(月) 19:40:31.86 ID:4rPHk/l00
奴隷(だけど――)

これはまるで夢。
自分よりいい身なりをした男の人が奴隷の自分なんかに、奉仕させて欲しいと跪いている。

奴隷「……」

奴隷はもう一度、天界の使いの言葉を思い出す。


天界の使い『貴方の側に仕え、貴方が笑う時、喜ぶ時、楽しむ時…その時を貴方と共有したいのです』


笑う、喜ぶ、楽しむ…奴隷にはあまり縁のない感情だった。

奴隷「泣く時は?」

奴隷は疑問を口にした。

奴隷「辛い時、苦しい時は――」

天界の使い「この私が、貴方を泣かせはしません」

天界の使いは奴隷の言葉を遮る。

天界の使い「辛い思いからも苦しい思いからも、私がお守りすると誓いましょう」

奴隷「……」

優しい言葉。それは本当なのかわからない。
わからない、けど――

奴隷(優しくされたい)

例え、嘘だったとしても。

奴隷(騙されてもいい)

差し伸べられる手にすがりたい。強い背中によしかかりたい。
自分は1人で生きていける程、強くはない。
守ってくれる存在があるなら、守られ、頼っていたい。

奴隷「私を、守って下さい…」

天界の使い「それが貴方の願いならば」

天界の使いは、奴隷の手に口付けした。

こうして2人の間に、誓いが立てられた。




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