過去ログ - 奴隷少女「私を、守って下さい…」執事「それが貴方の願いならば」
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11: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/12/14(月) 19:39:51.09 ID:4rPHk/l00
いつの代からかはわからないが…母も、その母も、その母も…彼女の血筋は、代々奴隷だったらしい。
生まれてすぐに母と引き離された彼女には、温かい思い出がない。
幼い時から虐げられ、暴言と暴力に晒され、尊厳を踏みにじられてきた。

だが暴力といっても、彼女は他の奴隷のように傷跡がつく程の暴力には晒されていなかった。

『お前は美形の両親から生まれてきたそうだからな。見目よく育てれば、高く売れる』

主人の言う通り、奴隷は可愛らしく成長した。粗末な服しか与えられず、雰囲気は貧相なものだが、きちんと髪を整えて綺麗な衣装を着せれば、かなり変わるだろうと評判だった。

主人の妻は嫉妬深かった。そのせいで彼女は主人の妻に難癖をつけられたり、ぶたれたりしてきたが、その代わり、妻の嫉妬を恐れていた主人は、彼女に性的な奉仕をさせたことはなかった。
そのお陰で、彼女の体はまだ男を知らない。それが売る時の付加価値になるとは、彼女自身は知らなかったが。

奴隷(そして、ある日――)

その地方を収めていた権力者が、彼女を見初めた。

売買が成立し、権力者に引き取られる日――彼女は逃亡した。
何故ならその権力者が、恐ろしい目的で彼女を見初めたと知ってしまったから。

奴隷(誰も私を助けてくれない。私が何をされたって、誰も心を痛めてもくれない)

そう、思っていた。




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