過去ログ - 四条貴音「おのまとぺをご一緒に」
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7: ◆8HmEy52dzA[sage saga]
2015/12/18(金) 19:06:33.82 ID:cSL4roIE0

ですが、

「いいよ?」

「えっ」

目を逸らし、頬を桃色に染めながらそんなことを宣うあなた様でした。

『ばくん』と、一層大きく胸が高鳴り、一瞬呼吸が止まる。

そのまま止まること数秒。

ようやく心臓が動き方を思い出してくれたらしく、『どくんどくん』といつもより速いぺえすで、わたくしの身体中に響く。

急激な心臓の動きで血流が増したのか頬が『かぁ』っと熱くなり目の奥が『ぱちん』とはじけて『ちりちり』と灼けたかと思ったら、『ぞくぞく』きて『ふわふわ』浮いて『くらくら』回ると『ぱりん』と頭のてっぺんを割って『ぽん』と熱が飛び出す。
頭の中が『ぐるんぐるん』と『どろどろ』の『ぐちゃぐちゃ』にかき乱され、平常心は『ぐらぐら』揺れて『がらがら』と崩れた挙句に『ばらばら』に。
『ばきゅん』ときて『くるくる』の『ちかちか』の『どっかん』は『ばんばんばん』と『びりびり』が『ぱちん』となって『かちゃん』とわたくしの理性の錠前を落としました。

「あ……あ……」

金魚のように『ぱくぱく』と動く口は、しばし言葉を忘れてしまったことを明確に表していました。

「あ、の、あ、あなた様……? い、今のは……」

「親父さん、お愛想」

「ありがとうございます」

問い詰めようとするわたくしから逃れるように、お代金を置いて店を後にするあなた様。

「待ってくださいまし!」

『ばたん』と少々乱暴に店の扉を閉め、あなた様の背を追う。
途中、足を『ずるり』と滑らせ転びそうになるのを何とか止まる。

雨は止んでいました。
雨の後の、『じめじめ』とした独特の匂いがわたくしを急かしているように思えました。



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