15: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2015/12/20(日) 00:31:49.06 ID:OZ5mIP6Co
勇者「えっ……!?」
サキュバスA「陛下が相手だから使わないのではなく。あの子は、『魔眼』を持っていない。恐らくこれからも体得する事はありません」
その時、サキュバスAが手を下ろし、椅子に深く腰掛け、腕を組む。
話の内容に反して、彼女の顔に沈痛さはなく――――むしろ、微笑んでいた。
サキュバスA「……というより、使っていないから退化した。種族全体で、使う必要が無くなってしまったからです」
勇者「必要が無い、って……どういう事なんだ?」
サキュバスA「殿方を誘うのに、わざわざ魔眼で魅了する必要もありませんわ。ほんの少し素振りを見せればよし」
勇者「む……」
サキュバスA「魔眼を使うまでもない、というコトです。特に殿方に対してはね」
勇者「……耳が痛い。盤外戦術だろ、これは?」
サキュバスA「あら、今更お気づきに? はい、ポーンをお一つ頂戴。凌辱開始ですわよ」
勇者「あぁもう……真面目に聞いた!」
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