過去ログ - 鳰/乙哉「大切な――を奪うには?」
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5: ◆UwPavr4O3k[saga]
2015/12/22(火) 04:23:51.12 ID:RlhB9fCY0


<鳰の自室>


 春紀「んん……」


程良い疲労も相まって、寝覚め良く目を覚ました春紀は、しかし見覚えのない部屋の様々な物にふと眠りに落ちる直前の事を思い出した。
大人しく寝ている暇は無い、さっさとここから離れないと―――――――――――そうして起き上がろうとした自分の首に、枷が嵌っている事に気付く。


 鳰「お目覚めっスか、春紀さん?」


ベッドのすぐそばに、肘をついて顔を乗せた鳰がにやにやと厭らしい笑みを浮かべてこちらを眺めている。

ギチッ……という音は、春紀の首に取り付けられた首輪から伸びるロープの音で、その手綱は走りの手に繋がっている。

見下ろした自分の恰好が下着にワイシャツだけ、というのは心許ないが、手枷や足枷といった拘束の類は無い。


 鳰「これなら、簡単に逃げられるって感じっスか?」


パン、と鳰が一度手を叩く。

その瞬間、シーツと身体が擦れただけなのに、全身にゾワゾワとした快感が広がっていく。
 

 春紀「っ〜〜〜〜〜あっ!?」


びくっびくっと激しい痙攣と共に、じわりと下着を濡らした春紀は何が起こったのか分からないといった表情で鳰に視線を向け、脱力しながら沈んでいく。

その様子に、にやにやとした笑みを浮かべたまま、


 鳰「こんな甘い声、出せたんスね」

 春紀「っ、はっ、はっ……こ、んなッ、おかしッ」

 鳰「そりゃあおかしいっスよォ。だって春紀さん、うちの術に掛かり過ぎって位かかってくれるんスから」


つつっ、と指先を春紀の太ももに滑らせていき、その度にビクビクと身体を震わせる様子に酔い痴れる。

あの時の鋭い視線は、凛とした瞳は、今目の前でだらしなく蕩けている。





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