154: ◆qvf.IClkDc[saga]
2015/12/31(木) 00:00:53.16 ID:9z8VDeqL0
提督「ひも……じい……」グゥー
雷「やっぱり! お腹が減ったのね! と、取りあえず何か食べる物……ああっ、私が舐めてた飴しかないわ!」
提督「……」コクコク
155: ◆qvf.IClkDc[saga]
2015/12/31(木) 00:02:01.15 ID:9z8VDeqL0
提督「本当、いつもすまないな。とても美味しかった。こんな料理なら毎日でも食べたい。ここだけの話嫁に――」
雷「え?」カシゲ
提督「……いや何でもない。ありがとう助かった。マジで餓死する5秒前だった」
156: ◆qvf.IClkDc[saga]
2015/12/31(木) 00:02:34.45 ID:9z8VDeqL0
提督(本来ならば俺の胸の内だけに収めておきたい話だ)
提督(だが弁当を作った張本人である雷が望むならば、話すしかないだろう……)
提督(この忌々しくも己が無力さを痛感させられる話を……)
157: ◆qvf.IClkDc[saga]
2015/12/31(木) 00:03:14.61 ID:9z8VDeqL0
提督「だが、そこに弁当はなかった」
提督「代わりに赤城が目の前で弁当を食べていた」
提督「赤城がこの机を挟んで目の前に座り、当たり前のような顔でそこにいて、弁当を食っていた」
158: ◆qvf.IClkDc[saga]
2015/12/31(木) 00:05:43.34 ID:9z8VDeqL0
提督「そしておもむろに……胴着の中に手を誘い――胸を触らせた」
雷「むっ!」
提督「時間にして数秒……奴は俺に胸を触らせた」
159: ◆qvf.IClkDc[saga]
2015/12/31(木) 00:06:20.10 ID:9z8VDeqL0
提督(濃密な数秒だった。赤城の胸は柔らかく、しっとりして、もちもちして……一言で言うなら――恐ろしかった。触れているだけで絶頂に至る気さえする感触……恐怖する感じた
提督(触れているだけで頭がおかしくなってしまいそうな感触。凄まじく濃密な情報が脳内を飛び交い、思考を司るCPUがオーバークロックした。時間の流れが緩やかになり、わずか数秒のはずの時間が引き伸ばされ、何時間にも感じた)
提督(引き伸ばされた時間が不意に終わり、俺の手は赤城の胸から離れていた)
160: ◆qvf.IClkDc[saga]
2015/12/31(木) 00:06:51.31 ID:9z8VDeqL0
提督「――これが事の顛末だ。赤城は俺の弁当を奪うどころか、不意に胸を触らせたのだ。その行動に言葉は伴っていなかったが……『弁当は貰った。おっと人を呼ぼうなどと考えない方がいい。今この状況で人が来て困るのはあなたですよ……ククク。あなたはただ私に弁当を貪りつくされ、泣き寝入りするしかないんですよ……フッフッフ……アカギギギッ!』そう言ってるような気がしたんだ」
提督「くっそ!」バンッ
提督「やられた! 弁当を奪われるだけでなく、奴を告発することもできないなんて……悔しいですっ!」
161: ◆qvf.IClkDc[saga]
2015/12/31(木) 00:08:17.63 ID:9z8VDeqL0
提督「え?」
雷「だから、赤城さんのお……胸を触ってどうだったの? 気持ちよかったの?」
提督「いや、それは……ほら、弁当を奪われた怒りで感触とか……そんなのは、なあ?」
162: ◆qvf.IClkDc[saga]
2015/12/31(木) 00:08:54.75 ID:9z8VDeqL0
第5紐「等価交換」おしまい
163:名無しNIPPER[sage]
2015/12/31(木) 00:09:49.29 ID:XZ942/kTo
アカギギギッ!
164:名無しNIPPER[sage]
2015/12/31(木) 00:15:58.32 ID:75lJZQse0
乙
次はどんなひもが来るか楽しみだ
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