過去ログ - エツァリ「どこまでもお供しますよ、御坂さん」
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38:名無しNIPPER[saga]
2016/01/08(金) 21:23:33.37 ID:JH8XbMho0

「でも、それではきっと後悔する。
 今は一時的な逃避に甘んじれても、いつか来たるべき日に思い出したとき、今度こそ貴女は崩壊する」

今度こそ貴女は、自分を殺す。
とまでは、口に出さなかったけれど。

御坂美琴は何を言っているのか分からないのだろう。
ベッドのシーツを掴み、無意識に、自己防衛のための火花が二、三度弾けた。

ぱちん。ぱちん。ぱちん。
あの日の彼女の心の瓦解音のように。
目の前で、あっけなく壊れていった時の音色。

本当は、こんな言葉を投げかけたいのではなかった。
本当は、彼女が崩壊する様なんて、二度と見たくなかった。

生き延びたことに感謝をして。
良かったって、柄にもなく抱きついてしまったりなんかして。
それに戸惑った美琴に、雷撃を食らったりなんかして。

――そんな泡沫の夢を、エツァリは自らの手で、粉砕する。

「今まで日常に甘んじていた自分に対して、後悔の念にさいなまれて、きっと再び、自分を罰しようとする」

それでは貴女は、もっと救われない。

だから、今の最善の手を打とう。
これ以上事態が悪化する前に、最悪の手段を以て。



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