過去ログ - エツァリ「どこまでもお供しますよ、御坂さん」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 21:16:25.53 ID:JH8XbMho0
美琴にはエツァリの言っていることが分からないようで、きょとん、と首をかしげた。
そんな美琴に、エツァリは笑いかける。
それはきっと、仮面の笑顔にすら劣る出来栄えだっただろう。
継ぎ接ぎだらけの、ボロボロの笑み。
――それでもいい。
どうせ、今からもっとボロボロになるのは、彼女の方なのだから。
自分がどうなろうと、知ったことではない。
「今は脳の方が、防衛するために記憶を封じているでしょうね。
一種の生存本能のようなものですか……」
彼女自身が忘却することを許すとは思えない。
だから、これは脳の勝手な判断で、そして恐らく、正しい判断だった。
でも、それでも――それは、正しいだけで。
余計、残酷なことではないのか。
あげて、そして――落とす。
それは、絶望の最も古典的で、かつ効果的な方法ではないのか。
だとしたら、もしかしたらこの忘却さえも、彼女が下した罰なのかもしれない。
本当に、貴女は――
どうしようもなく、救い難い。
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