13: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:42:56.00 ID:kvJDh1Sbo
「お、どうした?」
小さくこぼれた笑いは、それでもプロデューサーに届いたらしい。
14: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:43:22.57 ID:kvJDh1Sbo
「ちょっとでいいんだよ。それが次の一歩につながるんだ」
プロデューサーは嬉しさを隠そうとしない。
純粋に、雪歩が前向きになってきていることを喜んでいる。
15: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:44:09.40 ID:kvJDh1Sbo
***************************
「到着、っと」
16: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:44:44.58 ID:kvJDh1Sbo
「ちょっと遅れちゃいましたね」
雪歩が到着すれば、全員集合となるはずだ。
全員で集まるために奔走した、当のプロデューサーに複雑な笑みが浮かぶ。
17: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:45:32.62 ID:kvJDh1Sbo
「雪歩、後ろの袋取ってくれないか」
それだけを言い、プロデューサーはトランクへと向かっていった。
振り返ると、そこには一抱えほどもある袋が鎮座している。
18: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:46:25.43 ID:kvJDh1Sbo
「…………ふぇっ!?」
ぽかんと口を開けたまま固まる。
言葉の意味を理解するのに、少しばかり時間が必要だった。
19: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:47:11.06 ID:kvJDh1Sbo
「まだ犬が苦手みたいだからさ、ぬいぐるみで慣れるのもいいかなって思ったんだが」
そんな声をかけられても、雪歩はいまだに固まったまま。
その目だけが、キョロキョロと落ち着きなく動いている。
20: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:47:55.14 ID:kvJDh1Sbo
「い、いえ、とっても嬉しいです」
そう、嬉しい。
それについては間違いない。
21: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:48:25.84 ID:kvJDh1Sbo
「女の子へのプレゼントなんて、どうすればいいのかよくわからくてな」
『女の子』
22: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:49:27.77 ID:kvJDh1Sbo
「えへへ、ありがとうございます。大切にしますね」
今抱いている感情が身近な人への親愛の情なのか。
それ以上を望む感情なのか。
23: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:52:00.72 ID:kvJDh1Sbo
というわけで雪歩誕生日おめでとう
久々に地の文書きました
おかしなことになっていなければいいのですが……
短い内容でしたが、お付き合いいただきましてありがとうございました
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