過去ログ - 【アイマス】隣のあなたは
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5: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:35:05.64 ID:kvJDh1Sbo

本来後部座席にいるべきアイドルが助手席に収まっているのも、その努力の一環である。
少しでも異性に慣れるために。
そう言って助手席に乗ることを提案したのは雪歩だった。
そしてプロデューサーは、そんな雪歩の想いを尊重した。
以下略



6: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:36:35.73 ID:kvJDh1Sbo

「で、でも、私、失敗もしちゃったし……」

とはいえ、異性への苦手意識が完全に払拭されたわけではなく。
プロデューサーをはじめとした、よく知る異性以外には今も緊張してしまう。
以下略



7: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:37:02.54 ID:kvJDh1Sbo

「プロデューサーの言うことも分かるんですけど……」

けれど、雪歩はそう考えることができなかった。
それは彼女の性格がそうさせることなのかもしれない。
以下略



8: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:37:50.53 ID:kvJDh1Sbo

「少しずつでも前に進んでる自分を認めてやらないと。現に俺とはこうやって普通に話せるようになったんだし」

「それは、プロデューサーだからで……」

以下略



9: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:38:41.07 ID:kvJDh1Sbo

「それに、犬の方も少しずつ成果が出てるらしいじゃないか」

この数ヶ月、雪歩は苦手な犬を克服するべく特訓している。
その甲斐あってか、事務所仲間の飼い犬を触れるようにはなったらしい。
以下略



10: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:39:19.47 ID:kvJDh1Sbo

「俺は、そうやって苦手に正面から向き合って何とかしようとする雪歩の強さを、すごいと思ってる」

「そ、そんな。私なんてダメダメで……」

以下略



11: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:39:58.18 ID:kvJDh1Sbo

「雪歩が自信を持てない分、俺が褒めるから」

プロデューサーの口角が持ち上がる。
雪歩の反応が楽しみで仕方ない、といった表情だった。
以下略



12: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:42:11.93 ID:kvJDh1Sbo

自信なんて、持てと言われて持てるものではない。
それはプロデューサーも重々承知している。
ただ、ほんの些細なことでもいい、きっかけにさえなれば。
そんなことを考えながら笑みを浮かべる。
以下略



13: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:42:56.00 ID:kvJDh1Sbo

「お、どうした?」

小さくこぼれた笑いは、それでもプロデューサーに届いたらしい。

以下略



14: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:43:22.57 ID:kvJDh1Sbo

「ちょっとでいいんだよ。それが次の一歩につながるんだ」

プロデューサーは嬉しさを隠そうとしない。
純粋に、雪歩が前向きになってきていることを喜んでいる。
以下略



15: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:44:09.40 ID:kvJDh1Sbo

***************************


「到着、っと」
以下略



16: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:44:44.58 ID:kvJDh1Sbo

「ちょっと遅れちゃいましたね」

雪歩が到着すれば、全員集合となるはずだ。
全員で集まるために奔走した、当のプロデューサーに複雑な笑みが浮かぶ。
以下略



17: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:45:32.62 ID:kvJDh1Sbo

「雪歩、後ろの袋取ってくれないか」

それだけを言い、プロデューサーはトランクへと向かっていった。
振り返ると、そこには一抱えほどもある袋が鎮座している。
以下略



18: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:46:25.43 ID:kvJDh1Sbo

「…………ふぇっ!?」

ぽかんと口を開けたまま固まる。
言葉の意味を理解するのに、少しばかり時間が必要だった。
以下略



19: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:47:11.06 ID:kvJDh1Sbo

「まだ犬が苦手みたいだからさ、ぬいぐるみで慣れるのもいいかなって思ったんだが」

そんな声をかけられても、雪歩はいまだに固まったまま。
その目だけが、キョロキョロと落ち着きなく動いている。
以下略



20: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:47:55.14 ID:kvJDh1Sbo

「い、いえ、とっても嬉しいです」

そう、嬉しい。
それについては間違いない。
以下略



21: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:48:25.84 ID:kvJDh1Sbo

「女の子へのプレゼントなんて、どうすればいいのかよくわからくてな」

『女の子』

以下略



22: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:49:27.77 ID:kvJDh1Sbo

「えへへ、ありがとうございます。大切にしますね」

今抱いている感情が身近な人への親愛の情なのか。
それ以上を望む感情なのか。
以下略



23: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/12/24(木) 19:52:00.72 ID:kvJDh1Sbo
というわけで雪歩誕生日おめでとう

久々に地の文書きました
おかしなことになっていなければいいのですが……
短い内容でしたが、お付き合いいただきましてありがとうございました


24:名無しNIPPER[sage]
2015/12/24(木) 20:04:33.22 ID:OsXXgwGDO
お突き合いだなんて…


25:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:57:48.82 ID:ta/Y7Mm1O
良かったよ乙


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