過去ログ - 親友「あとは、任せたよ。」
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15:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 20:50:48.34 ID:iLRizJ7Q0
まず最初に感じたものは上からの圧力、いや自分の体重だった。
僕は膝から崩れ落ちた。
額から嫌な汗が流れ出す。尋常じゃない量だ。
さっきまで感じていた感覚のせいだけではない。

以下略



16:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 20:52:33.32 ID:iLRizJ7Q0
さっきまでアパートでインターホンを鳴らし続ける奴の相手をしようとしたはずだ。
なのに、気がついたら何もない寂れた空き地に僕はいた。
汗が背中からも吹き出してくる。
流れ落ちる汗が頬を伝った。
てゆうか…


17:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 20:53:52.89 ID:iLRizJ7Q0

「あっつ!!」

暑い、熱い!
頭上には照りつける太陽があった。
以下略



18:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 20:55:47.86 ID:iLRizJ7Q0
とりあえず状況を冷静に分析?
状況、俺は走っている。
理由もわからず走っている。
今なら虎になれそうなぐらいに。


19:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 20:56:18.40 ID:iLRizJ7Q0
走っているといっても久しぶりの運動のせいで高齢な方の朝のジョギング程度のスピードしかでていない。
情けないことだ。
年と運動不足のせいだ。
タバコは吸わないんだが…。
数年前の俺ならこんなことは…。
以下略



20:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 20:58:09.87 ID:iLRizJ7Q0
あてもなく走り続けていて、ふと冷静になる。
アパートがなくなっていた。
走りだした俺は他の変化について何も思わなかった。
まずは辺りを確認するはずだ。
しかし、それすらせずに走りだした。
以下略



21:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 20:59:12.55 ID:iLRizJ7Q0
いや、何も思わなかったんじゃない。
違和感がなかった。
あまりにも違和感がなかったのだ。
僕の見知っている町並みだった。
僕は完全に引きこもっていた訳ではないが、ヒキコモリハーフだ。
以下略



22:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 20:59:56.10 ID:iLRizJ7Q0
俺の足は突然止められた。
走ってきた道が閉ざされたのだ。
先に道は見えるが、今の俺にその道を通ることは出来ない。
少しカッコつけてみたが、ただ単に踏切の前で電車の通過を手を膝について待っているだけだ。


23:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:01:55.97 ID:iLRizJ7Q0

「カンカンカン…」

甲高い音でゆっくりと道が遮断されていく。
止まらなかったら通り抜けれたな。
以下略



24:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:02:33.91 ID:iLRizJ7Q0
どうせこの後、ふと目が覚めるんだ。
そんな夢は何度も見てきた。
今回は夢と現実の間がどこからか分かりにくかっただけ。
よくよく考えると、俺の家のインターホンが鳴った時点でおかしかった。
昔のことを思い出しながら寝たんだろう。
以下略



25:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:04:06.61 ID:iLRizJ7Q0
起きたら久しぶりに外に出てサロンパスを買いにいこう。なに張りが一番有名なのだろうか。

?「あのー、危ないですよー?」


以下略



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