過去ログ - 【艦これ】とあるクリスマスの出来事
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16: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:51:08.33 ID:G+8Xp46Qo

 事態は木曾の予想を見事に裏切り、かなり深刻なものになっていた。

 天龍は飲めないわけではない。確かに飲まなかっただけだ。

以下略



17: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:51:38.61 ID:G+8Xp46Qo

「聞いてんのかって、おいぃ!」

 バシバシと天龍が木曾の背中を叩く。

以下略



18: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:52:17.36 ID:G+8Xp46Qo

 なにやらまた意味不明なことをつぶやき始めた天龍をよそに、木曾はフォークを使って器用にケーキを切り取り、口に運ぶ。

 しかし、その手をがっしと天龍に押さえつけられてしまう。

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19: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:52:53.25 ID:G+8Xp46Qo

 天龍はさらに力説する。

「それにだ! この一番目立つ位置のイチゴってのは、形も色艶も上等なやつだ、当然味も最高なやつなんだぜ!?」

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20: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:53:25.05 ID:G+8Xp46Qo

 ケーキくらい好きに食べさせてほしい。それだけのことだ。

 天龍の手を払いのけ、再びケーキを口に運ぶ。

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21: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:54:12.08 ID:G+8Xp46Qo

 相手は酔っ払いだ。怒ったところで意味などない。

 静かに天龍のフォークを外し、今度こそはとケーキを運んでいく。

以下略



22: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:55:09.69 ID:G+8Xp46Qo

 互いの目に闘志の炎がたぎる。

 そして、二人の意地をかけた戦いが始まった。

以下略



23: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:55:47.06 ID:G+8Xp46Qo

          ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 現在 鎮守府演習場
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24: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:56:20.21 ID:G+8Xp46Qo

 鈍い金属音だけを残して、拳銃が宙を舞う。

 ゴトリと地面に落ちた拳銃が暴発し、パチンという玩具のような破裂音を鳴らす。

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25: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:56:57.04 ID:G+8Xp46Qo

 さながらリングサイドに陣取るカメラマンのように、青葉のカメラから放たれるストロボが、余計に雰囲気を掻き立てている。

『来た来た来たー! 天龍の鋭い連撃に木曾は防戦一方だぁっ!』

以下略



26: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:57:27.07 ID:G+8Xp46Qo

 もはや用意された脚本なぞ何処へやら。全編アドリブの展開になりつつあっても難なくこなす。

 さすがアイドルを自称するだけのことはあった。

以下略



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