2:名無しNIPPER[saga]
2015/12/26(土) 01:44:19.40 ID:rZ9Qs5coo
「暑くないですか?先輩」
荷台へ声を掛ける。
「んー、暑いよ。すっごい暑い」
傍に居なければ聞こえない大きさの先輩の返答。
僕はその返答を聞いて安心した。
暑いと言われて安心するのも変な話だが。
声が返ってこないと不安になるほど、先輩は重量感がないのだ。
「日本の夏って感じだねー」
「辛くなったら言ってくださいね。日陰探します」
「……ありがと」
後ろを振り返る。自分の汗が前髪を伝うのが見える。
先輩はいつも通り、平然とした顔で僕の運転に揺られていた。
暑いと言った割に汗は全然かいていない。
いい事なのか、悪い事なのか。
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