過去ログ - この世の果てへと至る旅路
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32:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/06(水) 22:21:25.02 ID:Z5pVxAxlo
「ありがとうございました」

 僕はおじいさんに深々と頭を下げた。
 もう動けないとまで思っていた体の疲労は大分解消されている。
 その代わり逆にもう動きたくないと言う感情も湧いてきたが。
以下略



33:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/06(水) 22:43:04.15 ID:Z5pVxAxlo
「どうしてここまでしてくださるんですか」

 ここで聞かない人の方が少ないのではなかろうか。
 そんな風に自分に言い訳しながら僕は疑問を口にした。

以下略



34:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/06(水) 23:43:15.69 ID:Z5pVxAxlo
「夜になっても涼しくはならないねー」

「お風呂に入った直後なのもあるかもしれません」

「あ、そっかぁ」
以下略



35:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/07(木) 00:00:02.72 ID:ldVDz/rRo
『病院に帰ろう、連れていって』

 先輩がそう言いだすのを僕は待っているのかもしれない。
 待つ必要なんてないだろうに。
 自転車を漕いでいるのは他ならぬ僕なのだから。
以下略



36:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/07(木) 00:36:17.51 ID:ldVDz/rRo
 どのぐらい走っただろうか。
 立ち並んでいた建物がだんだんと疎らになり、その代わりに自然が増えてきた。
 街灯もほとんど無く、車の往来もほとんどない。
 まるで世界に先輩と二人だけになってしまったような感覚。
 先輩の息遣いが大きい音に聞こえた。
以下略



37:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage]
2016/01/07(木) 00:37:19.89 ID:ldVDz/rRo
もちっと続


38:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage]
2016/01/07(木) 18:13:45.30 ID:9s3Kt9t10



39:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/08(金) 01:35:16.26 ID:KFhz6mwno
「どの辺りまで来たかそれで分かるの?」

 スマートフォンを覗き込んでいた僕の耳元に先輩の声。
 続けて先輩の顔がにゅっと僕の首元を掠めながら現れた。
 先輩の髪に首筋を撫でられて僕の身体が思わず身震いする。
以下略



40:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/08(金) 02:00:34.75 ID:KFhz6mwno
「ここが病院?」

「ですね」

「結構遠くまで来たんだね」
以下略



41:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/08(金) 02:06:05.32 ID:KFhz6mwno
「さっきからどうしたの?」

「へっ?」

 自分でもどこから出したか分からない声が出た。
以下略



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