過去ログ - ちなつ「ときどき366日」
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31: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 12:40:05.96 ID:9s4XE4KR0
あかり「でも、木刀を忘れてったなんて、変な感じだね」

ちなつ「いや、何も木刀じゃなくてもいいでしょ……」

櫻子「なになに?木刀?誰か成敗すんの!?」
以下略



32: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 12:42:14.62 ID:9s4XE4KR0
とはいえ、このことを向日葵ちゃんと櫻子ちゃんに話していいものかどうか、ちょっと迷った。
普通に考えたら、何を変なこと言ってるんだ、って思われるだけだろうし、適当にごまかしておいたほうがいいのかもしれない。
私が逡巡している間に、あかりちゃんが喋り出した。


以下略



33: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 12:43:34.23 ID:9s4XE4KR0
向日葵「西垣先生の発明品らしきものがあったんです、棚の奥に」

櫻子「いつものことじゃん」

向日葵「……あなたもいた時の話ですわよ?」
以下略



34: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:25:16.05 ID:9s4XE4KR0
***

登校初日は午前中で終わりになって、やっている部活もないからクラスの皆も一目散に帰って行く。
それでも、私とあかりちゃんは部室へ向かった。
できれば結衣先輩と京子先輩が感づく前に木刀の確認はしてしまいたい。
以下略



35: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:27:22.53 ID:9s4XE4KR0
ちなつ「やっぱりおんなじだね」

あかり「うん」

ちなつ「まあでも、同じところで買えば一緒か」
以下略



36: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:28:23.22 ID:9s4XE4KR0
何気なく木刀を鞘から抜いてみる。
鞘の付け根の、何て言うのかな、普段は木刀と接していて見えない部分が目に留まった。


あかり「わぁ、ちなつちゃんかっこいい」
以下略



37: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:30:09.30 ID:9s4XE4KR0
あかり「ちなつちゃん……」

ちなつ「……とりあえず、明日とかに先輩たちにホテルの名前を確認してみよっか」

あかり「京子ちゃん達にも、このこと話してみる?」
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38: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:33:46.65 ID:9s4XE4KR0
***

結衣先輩と京子先輩は多分先に帰ったんだろう。
櫻子ちゃんと向日葵ちゃんも、生徒会の仕事はないって言ってたからすぐ帰ったはず。
よくよく考えてみると、学校からあかりちゃんと2人だけで帰ることはあんまりない。
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39: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:34:30.91 ID:9s4XE4KR0
そのまま通り過ぎようとしたけれど、妙な違和感があってUターンした。
あかりちゃんは不思議そうな顔をして付いてきて、黒板のメニューを見る私の横に立つ。


あかり「ちなつちゃん?」
以下略



40: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:37:33.83 ID:9s4XE4KR0
ちりん、というドアベルの綺麗な音が鳴って、店員さんが私たちに気が付いた。
お客さんは誰もいないみたい。店員さんのお好きな席にどうぞ、という声が聞こえる。
ぐるりと店内を見回す。洒落た店内に中学校の制服の2人組は場違いなような気がしたけれど、
そんなことはお構いなしで私は真っ直ぐ窓際の席に向かった。

以下略



41: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:39:46.82 ID:9s4XE4KR0
ちなつ「いつ来たか覚えてる?」

あかり「それが、あんまり思い出せないんだよね。だいぶ前な気がするんだけど……」

ちなつ「うん、何年も前みたいな感じ」
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