33: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 12:43:34.23 ID:9s4XE4KR0
向日葵「西垣先生の発明品らしきものがあったんです、棚の奥に」
櫻子「いつものことじゃん」
向日葵「……あなたもいた時の話ですわよ?」
34: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:25:16.05 ID:9s4XE4KR0
***
登校初日は午前中で終わりになって、やっている部活もないからクラスの皆も一目散に帰って行く。
それでも、私とあかりちゃんは部室へ向かった。
できれば結衣先輩と京子先輩が感づく前に木刀の確認はしてしまいたい。
35: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:27:22.53 ID:9s4XE4KR0
ちなつ「やっぱりおんなじだね」
あかり「うん」
ちなつ「まあでも、同じところで買えば一緒か」
36: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:28:23.22 ID:9s4XE4KR0
何気なく木刀を鞘から抜いてみる。
鞘の付け根の、何て言うのかな、普段は木刀と接していて見えない部分が目に留まった。
あかり「わぁ、ちなつちゃんかっこいい」
37: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:30:09.30 ID:9s4XE4KR0
あかり「ちなつちゃん……」
ちなつ「……とりあえず、明日とかに先輩たちにホテルの名前を確認してみよっか」
あかり「京子ちゃん達にも、このこと話してみる?」
38: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:33:46.65 ID:9s4XE4KR0
***
結衣先輩と京子先輩は多分先に帰ったんだろう。
櫻子ちゃんと向日葵ちゃんも、生徒会の仕事はないって言ってたからすぐ帰ったはず。
よくよく考えてみると、学校からあかりちゃんと2人だけで帰ることはあんまりない。
39: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:34:30.91 ID:9s4XE4KR0
そのまま通り過ぎようとしたけれど、妙な違和感があってUターンした。
あかりちゃんは不思議そうな顔をして付いてきて、黒板のメニューを見る私の横に立つ。
あかり「ちなつちゃん?」
40: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:37:33.83 ID:9s4XE4KR0
ちりん、というドアベルの綺麗な音が鳴って、店員さんが私たちに気が付いた。
お客さんは誰もいないみたい。店員さんのお好きな席にどうぞ、という声が聞こえる。
ぐるりと店内を見回す。洒落た店内に中学校の制服の2人組は場違いなような気がしたけれど、
そんなことはお構いなしで私は真っ直ぐ窓際の席に向かった。
41: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:39:46.82 ID:9s4XE4KR0
ちなつ「いつ来たか覚えてる?」
あかり「それが、あんまり思い出せないんだよね。だいぶ前な気がするんだけど……」
ちなつ「うん、何年も前みたいな感じ」
42: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:40:23.14 ID:9s4XE4KR0
あかり「あれっ……?」
ちなつ「ん?」
あかり「え、でも、でも……」
43: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 15:41:06.25 ID:9s4XE4KR0
ちなつ「そうだ……」
ちなつ「29日がある年はうるう年だけど、29日自体は何て言うんだろうね、って言った」
あかり「……4年前?」
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