過去ログ - 【悪魔のリドル】春紀「あれから」
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38: ◆UwPavr4O3k[saga]
2016/02/13(土) 09:53:28.45 ID:l5D8WiH20


 ニオ「っ、げほっげほ!!」

 真昼「なァ、アイツは気道を防がれて窒息したらしいぜ。こういう風に、な!!」


蹴り飛ばされた後、コンクリートの壁に叩き付けられたニオは激しく咳き込みながら体を丸くしていた。

そこに、真昼の容赦ない靴底が落とされ、すんでのところで両手を使って防いだものの、ギリギリと首元へと圧迫されていく。


 ニオ「っ」

 真昼「グリグリってなァ、足の裏で息の根を止められたそうだぜ。……お前にお返ししてやるよ」

 
全力で片足に力と体重を乗せる真昼の靴底は、次第にニオの首を腕ごと押し込んでいく。

霞む意識の中、壁を蹴り飛ばして体を駒の様に回転させたニオは、そのまま膝で真昼の脚を蹴り飛ばす。

片足に力を傾けていた真昼は、もう片方の脚を蹴られたことによってそのまま前のめりになってしまう。

そう、つまり完全に首を踏み砕く様な体制になってしまう。

しかし、両脚の力が緩んだ一瞬で首を大きく振り、地面へとその片足が突き刺さる。

前のめりになった真昼の顔面はそのまま壁に叩き付けられた。


 真昼「がぶッ」

 ニオ「ッ、はぁっ!!」


そのまま、自分の得意とする首元の神経を的確に狙った手刀を叩き込み、真昼の身体がフラリと揺れる。

殺さず、制圧する。これで、なんとか――――――――


 真昼「……ハァ。目が覚めた」

 
次の瞬間、なんとか飛び退いたニオの身体にラバー製の鋭い鞭が叩き込まれ、トレーナー事左腕に赤い擦過痕を作った。

ビリビリとした痺れと火傷の様なじくじくとした痛みに、思わずグッと歯を噛み締めて傷口をハンカチで抑える。

技術的な戦い方として、力を振り回す真昼とは相性が良いはずだった。致命傷さえ受けなければ、それでいい。

何故か拳銃といった具体的な殺す為の道具を扱わないからこそ、の事だったが……


 ニオ「(あの、鞭。間合いが読めない…?)」


明らかに飛び退いて避けた筈だった。しかし、飛び退いた先に一瞬で伸縮して左腕を殴られた。




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