過去ログ - 【十年後合同】10度目に立ち上がったその時に【デレマス・南条】
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10: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/01/07(木) 03:29:31.45 ID:mApX9qsv0
「ゴメン。もう少しだけ、ぎゅってして…!」

応えるように僕も腕を回すと、今度は思いきり泣いていた。
全力の号泣。
僕の腕にも、思わず力が入る。泣いていた、かもしれない。
壊れたダムみたいに思いが溢れるのは、僕も同じだったから。
どれだけそうしていたかすら、もうわからない。

「よーし、泣いた!思いっきり泣いた!
 好きって気持ちは今でも溢れそうだけど…涙は出し切った!」

泣いて、泣いて、やがて泣き止んで。
手を離して、顔を上げた光の目はまだ赤かったけれど、その顔はもうヒーローのそれだった。

そう、エンドマークじゃない。むしろ、ここからがスタートだ。
10年越しの夢の結実。
それはここだけでも、これから行く撮影現場だけでもない。クライマックスはどこまでも続く。
だから僕も応えなきゃ。夢を2人で叶え続けるために。

「そろそろ行こうか…光」

「…うん!」

手をつなぐ。
ぎゅっと力の込められた、僕より小さく綺麗な手。
お返しにその手を握り返しながら、僕らは駐車場への道を辿って行った。


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