過去ログ - 【十年後合同】10度目に立ち上がったその時に【デレマス・南条】
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7: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/01/07(木) 03:24:50.46 ID:mApX9qsv0
「あれから2人でずっとがんばってきた!マーチングバンドとか、トーク特番の応援とか!
 舞台もやって、色々あって…今、アタシはここにいる!」

光の語り口が、明らかに熱を帯びていることに気付く。
同時に、僕自身もかなり緊張している。
だから割り込まない。水を差すなんて、できない。

「そうやって一緒にいる中で、気付いたことがあったんだ。
 いつからかはわからないけど、肌が触れると顔が火照ったり、
 他のアイドルと一緒にいるのを見ると胸がムカムカしたり…」

(え?それって-)

疑問を挟む余地のない勢いで、光は続けた。
風の吹く茨城県庁は、もう光の独演会場だ。

「おかしくなっちゃったのかと思って、レイナやリサに相談して…ようやくこの気持ちがわかったんだ!
 でも、アタシだけが舞い上がってて受け入れられなかったら、もしダメだったらどうしようって、
 去年までバレないようにずっと悩んでた。苦しかった!
 だから去年ユニット解散した時、喜んじゃいけないのに…嬉しかった!」

まだ、止まらない。でも、全部聞こえてる。
スマートじゃなくて不器用だけど、どこまでも真っすぐで。
その言葉1つ1つが聞こえる度に、胸がドクンとする。

「ワガママ以外の何物でもないアタシのはじめての頼みに、全力で応えてくれたから!
 それで…その…ようやく言えるかなって、思ったんだ!」

はじめて光が振り向く。
頬を朱に染めるどころか、顔は真っ赤だ。
それは多分、僕も同じ。


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