過去ログ - 結衣「うたかた花火」 【俺ガイル】
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31: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2016/02/09(火) 01:23:57.02 ID:iODPrOqgo
――

――――

家に帰って自分の部屋の中まで着いた途端に、いろんなことが頭の中をめぐった。
以下略



32: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2016/02/09(火) 01:24:32.82 ID:iODPrOqgo
その兆候に気付いたのは一ヶ月くらい前のこと。

初めははっきりとした確信じゃなくて、どこか不自然な感じがあっただけだった。

それはふとした会話や、部室でのちょっとした振る舞いの中にあった。
以下略



33: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2016/02/09(火) 01:24:58.72 ID:iODPrOqgo
でも、そんなifは意味がない。

あたしはその現実が怖くて逃げ出した。

ヒッキーがゆきのんのことを好きになりつつあることを認めるのが強かった。
以下略



34: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2016/02/09(火) 01:25:31.07 ID:iODPrOqgo
――

――――

あたしがその日にそこへ足を向けたのは全くの偶然だったとしか言いようがない。
以下略



35: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2016/02/09(火) 01:26:06.97 ID:iODPrOqgo
来たはいいけども手持ち無沙汰だったから不意に目に入ったりんご飴屋さんに並ぶことにした。

うん、お祭りに来たらやっぱりこれだよね!

時間的にまだ混み始める前だったからすぐに買うことができた。
以下略



36: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2016/02/09(火) 01:26:56.52 ID:iODPrOqgo
「……帰ろ」

ここにいてもただ辛くなるだけ。

それくらいならこんなところに長居している理由もない。
以下略



37: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2016/02/09(火) 01:27:37.53 ID:iODPrOqgo
ゆきのんはところどころ薄い花の模様が彩る淡い水色の浴衣を着ていて、あの頃、総武高にいた時よりもずっと綺麗になっていた。

その隣にいるヒッキーが着ているのはあの頃のような少し幼い感じの服装ではなくて、色味を抑えたカジュアルな服。それが似合うくらいに大人びた雰囲気になっていて、だからその姿に少しドキッとする。

幸か不幸か向こうはあたしに気づいていないみたいで、あたしのいる方向とは別の方へ歩いていく。
以下略



38: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2016/02/09(火) 01:28:07.35 ID:iODPrOqgo
今、ヒッキーとゆきのんは幸せなんだ。

なら、仮にも親友だったあたしがすることは二人を祝福することのはずだ。

よかったね、って。
以下略



39: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2016/02/09(火) 01:28:34.30 ID:iODPrOqgo
――どうして、あたしがいないのに。

誰かの声が聞こえた。

それが誰の声なのかは考えないようにした。
以下略



40: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2016/02/09(火) 01:29:07.92 ID:iODPrOqgo



どうして、あたしがいないのに

以下略



41: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2016/02/09(火) 01:29:34.70 ID:iODPrOqgo
ここまで。


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