過去ログ - 【デレマス】アイ・キャン・フライ【スカイライダー】
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37: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/01(月) 02:29:50.03 ID:HVX/IHS+0
<R------→I>

(まったく、なんてタイミングを指定するんですかあの人は!)

内心で憤りながらも、輿水幸子は動けないでいた。
以下略



38: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/01(月) 02:31:06.23 ID:HVX/IHS+0
「気付いてたんですか!?」

「話してる途中にほんの少しだけど音がしたからね。そんな体勢で、物音が全くしないワケないってことさ。
 それにオレの耳は良い方だし…耳の良さは幸子ちゃんも同じようだけど」

以下略



39: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/01(月) 02:32:28.01 ID:HVX/IHS+0
「さっきのを黙ってる代わりに、1つだけ教えてほしいんです」

「お、なんだい?」

「空への恐怖心を消す方法です」
以下略



40: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/01(月) 02:36:15.79 ID:HVX/IHS+0
「いいかい?まず、空を飛ぶってのは普通は怖くて当然のものなんだ。
 特にダイビングとなると、何もしなければ大地に叩きつけられるんだからね。
 そこに恐怖心を感じない人間なんていない」

幸子は軽く首を縦に振って、同意の意を示した。
以下略



41: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/01(月) 02:39:00.93 ID:HVX/IHS+0
なるほど、と幸子は納得した。
複雑な技術論でも、抽象的な精神論でもない確かな感覚。
ダイビングではなくグライダーとはいえ、経験者だけあって筑波洋の話には説得力があった。

ただ同時に、彼の言った通りだとするなら引っ掛かることがある。
以下略



42: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/02(火) 02:46:16.11 ID:FUhmjhUS0
<R←------I>

フライステーションでの最後の調整日。

既にグライダーで空を舞う洋にとっては、座学も実地も全く苦にならない。
以下略



43: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/02(火) 02:47:44.84 ID:FUhmjhUS0
(気付いてたと見るのが妥当、かな)

ふと、輿水幸子が不自然に言葉を飲み込んだ瞬間を思い出す。
仮に彼女が洋自身の問題に気付いていたとして、もし問われたらどう答えるつもりだったのか。

以下略



44: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/02(火) 02:49:42.98 ID:FUhmjhUS0
映像が終わる。
レコーダーに接続したカメラを回収し、明日の撮影に向けた出発準備に戻る。
その中で思い返すのは、やはり決闘のことだった。


以下略



45: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/03(水) 02:48:31.52 ID:U9rjL5TR0
<R------→I>

ライブを前日に控えた夜。
一介のカメラマンと違い、出演者と舞台関係者総出で移動した輿水幸子は、
富士山の見える小奇麗なホテルで前日泊していた。
以下略



46: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/03(水) 02:49:55.02 ID:U9rjL5TR0
「…それで結局、あの話はなにかわかりましたか?」

ややあって、上機嫌な幸子が表情を引き締め、自ら話を変えた。
プロデューサー用に取った宿の一室に幸子がわざわざ乗り込んできたのは、
別に撮影の成功を報告したりドヤ顔するのが目的ではないのだ。
以下略



47: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/03(水) 02:52:23.28 ID:U9rjL5TR0
「これが困ったことに、現実に起こったのは確かなんだよ。
 報道部に当時ニュース対応した人間がいたから、言質も取ってある。
 信じ難いのはよくわかるけどね」

「ま、まぁそれが事実として…それと洋さんがどうつながるんです?」
以下略



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