過去ログ - 黒髪少女「武器の手入れをお願いします」単眼少女「……」
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22: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2016/01/11(月) 02:14:26.96 ID:X2ffE8rP0
「それで、どこへ向かったのですか?私も探します」

「ああ、そういうと思ってここへ来たのだ。街に行くたびに見えるだろう、一番高い例の山だよ」

「あそこか……厄介ですね」


城下町から馬車で数刻

一日はかからないものの、街からは結構な距離がある

ただの山ならば、テリアも変な顔はしないだろう

しかし、その山は凶暴なドラゴンが棲むことで有名な場所だ

地上に君臨する絶対的王者たる生命体である彼女達

自分の領地に無断で立ち入ったとなれば、その者はただでは済まないだろう

そんな場所に何をしに行ったのか……


「……すまん」

「はい?」


突然苦々しく謝りだしたエルクに

一体何の事かと尋ねる前に、彼の口からそれは語られた


「あの山の事について彼女に喋ったのは私だ」


……言葉を失った

聞く話によれば、彼女は武器を修理するためにある特殊鋼を探していたという

"鋼"というくらいなのだから人の手で作られるものだと思っていた彼女は、より武器と鍛冶師の集まる場所

つまり王国軍の詰所に情報を求めに来ていた

しかし、その特殊鋼についての情報を知るものはいなかった……その時までは




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