過去ログ - どうにも、比企谷八幡は彼女のお願いに弱い
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21: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/16(土) 20:51:16.38 ID:scpMd8kO0

「俺だって意外だったんだぞ」

「なにが?」

きょとんと小首を傾げる。

「いや、お前のことだから色々理由つけて断ってくるんじゃないかって思って」

「ああそういうこと。そうね……」

もっと抵抗を見せると予想していたが、思いのほかすんなりと雪ノ下は送られることを了承した。俺はそれを意外に感じている。
まあ素直なのは良いことだ。素直に好意に甘んじる。人間それが意外と難しかったりする。
俺はといえば甘んじまくった挙句に一生働かないまである。やだそれただのヒモじゃない?

「いつ帰れるか不安だった、というのもあるわ。ただ……」

言いかけて、こちらを見て微笑みを浮かべる。

「なんだよ……」

「いえ。人の好意を無碍にするわけにはいかないでしょう? だから、よろしくね」

「はいよ。ほれ鞄よこせ」

「ええ」

雪ノ下から鞄を受け取り、自分のものと並べてカゴに押し込んだ。うーんしかしアレだな、窮屈だな。段差とか乗り越えると振動で落っこちちゃいそう。まあのんびり行けばいいか。自己完結万歳。



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