過去ログ - どうにも、比企谷八幡は彼女のお願いに弱い
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30: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/17(日) 21:51:12.19 ID:h4hwxr4q0

住宅街を抜けて、花見川沿いの堤防が見えてきた。

ここまで来ればあと半分。川沿いを北上して左に折れれば海浜幕張方面だ。
うしっ、と気合を入れ直す。この先は河沿い。イコール遮蔽物も少なく、風の影響をもろに受ける。
加えて冬の北風の中を北上するのだ。
向かい風の中を自転車で走る辛さは異常。なんなのマジで。漕いでも漕いでも進まない辛さは筆舌につくしがたい。

ぐっぐっと一踏み一踏み力を込めていく。そうしていると、コートの右脇を握る小さな手の力が若干強くなった気がした。どうやら雪ノ下なりの何かのアピールらしい。

「なんだ?」

「比企谷くんはいつもこの道を通るの?」

「大体な」

「そう。……きっと、綺麗なんでしょうね」

「え?」



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