過去ログ - どうにも、比企谷八幡は彼女のお願いに弱い
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31: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/17(日) 21:54:18.46 ID:h4hwxr4q0

「桜。これ全部そうでしょう?」

「ああ」

以下略



32: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/17(日) 21:56:42.01 ID:h4hwxr4q0

やがて桜並木を抜けると、吹きっ晒しの堤防に出る。特に会話もなくただ景色が流れていく。

聞こえるのは回り続けるチェーンの駆動音。耳元を通り抜ける風に、草木を揺らす音。それに、ふたり分の浅い呼吸音。
またコートがくいくいっと引っ張られる感覚があった。それ呼び鈴じゃないんだけどな……。
以下略



33: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/17(日) 21:58:29.22 ID:h4hwxr4q0

「いや由比ヶ浜に頼まれた」

「そう。彼女に」

以下略



34: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/17(日) 21:59:41.94 ID:h4hwxr4q0

遮るもののない道に、どこから吹いているのか方角がわからないほどの強い風が吹き付けた。
あまりの突風にふらついてしまい、たまらずブレーキを掛けて停車する。

「っと、危ねえ。雪ノ下大丈夫か?」
以下略



35: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/17(日) 22:01:13.08 ID:h4hwxr4q0

それが猫の手ミトンで、ひいては雪ノ下が慌てて首の動きを制したのだとわかるのに時間はかからなかった。すいっと俺が前を向くと、後ろからは小さく衣擦れのような音が聞こえてくる。

「……あのー、なにしてんの?」

以下略



36: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/17(日) 22:04:38.98 ID:h4hwxr4q0

馬車馬よろしく、それを合図に足に力を込めると、雪ノ下がもごもごと言いづらそうに話し出す。

「ごめんなさい待ってもらって」

以下略



37: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/17(日) 22:07:02.18 ID:h4hwxr4q0
今日はここまでで


38:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage]
2016/01/17(日) 22:31:00.26 ID:FMEXIErDO
乙。楽しみにしてます


39:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage]
2016/01/17(日) 22:34:20.43 ID:C0aZbdCdo
乙です


40:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage]
2016/01/18(月) 13:33:12.01 ID:DbFgbIDTo
いい雰囲気


41:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage]
2016/01/18(月) 22:52:29.86 ID:jMvDhe9Lo
いいねこの柔らかいやりとり


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