過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」2
1- 20
19: ◆JzBFpWM762[saga]
2016/01/17(日) 14:55:53.68 ID:CE5MZioLO
「へ、変態って。別にその着ぐるみ卑猥だったりしないでしょ! 名誉棄損だ!」

「うっさい! 変質者!」

変態の称号は女子トイレ侵入に関して与えられたものらしい。男もそれに気づいたか、ぐうの音も出ないような様子で「ぐうっ」と呻く。あまりのわざとらしさに咲は少しいらっとした。

反ばくできない事実を指摘され、変質者のアフロはそれから「いやだって……ねえ?」とか、「仕方ないじゃんねえ?」などと、自分を正当化しようとしていたが、やがて彼自身あきらめをつけたのか、「はあ……」と肩を落とした。

「はあ……はこっちのセリフだよ。ほんとに……」

「エルティちゃん、大丈夫?」

疲労した様子のネリーが気にかかって声をかける咲。咲自身相当に疲れていたがネリーのほうがずっと心配だった。

「ああ、ミヤガワ。うん。疲れてるけどまあだいじょうぶ」

「ムリはダメだよ。絶対に言ってね」

頻繁に虚勢を張る自分を棚に上げて咲は言った。絶対、などとあまり使わないようにしている言葉を口にしてしまうくらい心配している。

「……ミヤガワこそだいじょうぶ? 勉強のあとに来たんでしょ? そっちのほうがよっぽど疲れてると思うけど」

確かな事を言われて、咲は「うっ……」と漏らす。こんな事なら勉強していた事など話さなければよかった。失敗したと思った。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
127Res/52.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice