過去ログ - 貴音「あいすくりぃむ・しんどろぉむ」
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
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2016/01/14(木) 01:16:59.70 ID:1diUY5Sq0
初投稿です。
いろいろ至らない部分もあるかと思いますが、大目に見てください。
ひびたかssなので苦手な方はそっとじ推奨です。
パソコンの調子が悪いのでスレ建てだけこっちでして内容は携帯から送ります。
今日明日の二日間にかけて投稿する予定です。
では、よろしくお願いします。
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
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2016/01/14(木) 01:19:16.41 ID:1diUY5Sq0
五月
響「たかねー、今度の休日、一緒にどっかにでかけない?」
貴音「構いませんよ、どこに行きますか?」
以下略
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
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2016/01/14(木) 01:20:14.46 ID:1diUY5Sq0
響とは、私がアイドル活動を始めてすぐに知り合いました。それから今まで長い付き合いで、今ではお互いにとても信頼の置ける、親友です。少なくとも私はそう思っています。
…いや、思っていた、という方が正しいでしょうか?
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
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2016/01/14(木) 01:21:06.50 ID:1diUY5Sq0
約束の休日、予定通り響と待ち合わせた私は、響とともにどこへ行くともなく、ぶらぶらと街中を散策しました。それでも響はとても楽しそうでしたし、私も幸せでした。
貴音「おや、こんなところに公園が」
響「ほんとだ。結構歩いたし、少し休んでこうよ」
以下略
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
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2016/01/14(木) 01:22:02.45 ID:1diUY5Sq0
響「ん、なんか甘い匂いが……あっ!」
貴音「どうかしましたか?」
響「ほら、あそこにアイス屋さんがあるよ!あそこから流れてきてたんだ」
以下略
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
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2016/01/14(木) 01:22:57.48 ID:1diUY5Sq0
店主「あれ、もしかして響ちゃんと貴音ちゃんかな?」
響「おっ、よくわかったな!いちおう帽子かぶって変装してるのに」
店主「最近二人ともテレビでよく見るからね。応援してるよ、これからも頑張ってね」
以下略
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2016/01/14(木) 01:23:54.61 ID:1diUY5Sq0
ベンチに戻り、アイスをすくって口に運ぶ。まだアイスクリームの季節には早いものの、ほどよい冷たさと甘さに思わず口がほころびます。
響「お店の人、あっさり自分たちのこと見破っちゃったなぁ。でも、やっぱり応援してくれる人がいるってわかると嬉しいぞ!」
貴音「応援してくれているふぁんの方々のためにも、私たちもこれからさらに努力しなくてはなりませんね」
以下略
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2016/01/14(木) 01:25:39.74 ID:1diUY5Sq0
公園で二人くつろぎながら会話していると、いつの間にか日も落ちようとしていました。私がかねてから決めていた食事処へ向かいます。
響「食事って言っても、どうせラーメンだろ?」
貴音「響はラーメンは嫌いですか?」
以下略
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2016/01/14(木) 01:26:22.26 ID:1diUY5Sq0
響「えっ、ここ?なんかラーメン屋っぽくないね」
貴音「ええ。ですが、ここのラーメンは絶品ですよ」
今回足を運んだのは、「ラーメンダイニング」と呼ばれる形式のもの。従来のラーメン屋にはないシックで上品な店構えが特徴で、最近増えてきているのだそうです。
以下略
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2016/01/14(木) 01:27:11.24 ID:1diUY5Sq0
貴音「えっ?」
響「いや、いつもラーメンを食べる時はもっと一口するたびにリアクションするだろ?あとこのお店の雰囲気も、素敵だけどいつも貴音が誘ってくれるラーメン屋さんのとは違うし」
響「なんか悩みでもあるなら、自分が聞くぞ?貴音とは親友なんだから」
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2016/01/14(木) 01:28:13.25 ID:1diUY5Sq0
私は、響に恋をしてしまいました。親友としての友愛の気持ちが、いつ恋愛感情に変わったのかはわかりません。ですが、今響に対し感じている気持ちは紛れもなく恋のそれです。
思えば始めて響と会った時から、私は彼女に惹かれていたのかもしれません。961プロではクールに振舞っていた響が、初対面の私に対して少しだけ見せた柔らかな笑顔。961プロでは孤高ー悪く言えば孤独ーであった私が、響の裡に秘めた暖かさに惹かれていったのは、至極当然のことだったのでしょう。それが、765プロに移籍すると、まさに太陽のように笑顔を爆発させて…たぶんその時には、私はすっかり響のとりこだったのでしょうね。
しかし、どうしてこの恋心を響に打ち明けられるのでしょうか。響は私のことを、一番の親友だと思ってくれている……そこに私が水を差したりなどしたら、響は動揺してしまうでしょう。そして、私も恋心を打ち明けることによって、響との友人関係すら崩れてしまうのが怖くてたまらないのです……
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2016/01/14(木) 01:30:06.44 ID:1diUY5Sq0
七月上旬
あれから二月ほど経ち、765プロはさらに波に乗り始めました。連日仕事が相次ぎ、皆の休日がかぶることも少なくなり、結果としてたまの休日も一人で過ごす日が多くなります。
なにもやることがないとはいえ、ただ家で一日を過ごすのも忍びないと考えた私は、とりあえず外に出ることにしました。前に響と出かけた時とは打って変わって、初夏の湿った空気と、最盛期を迎えた太陽がジリジリと体を蝕んでいきます。全く、765の太陽はいつも心地よい日差しを浴びせてくれるというのに、本家様は容赦がないですね。
響と共にいれば、こんな日でも楽しく過ごせるでしょうに……
以下略
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
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2016/01/14(木) 01:32:31.81 ID:1diUY5Sq0
貴音「ええ。千早も今日は休日でしたっけ?」
千早「いえ、私は今仕事で事務所に向かう途中で……暑いのでとりあえず避難がてら飲み物でも買おうかと」
貴音「そうですか。私も同じようなものです」
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2016/01/14(木) 01:33:04.68 ID:1diUY5Sq0
意図せず寂しい雰囲気になってしまったところで、千早はそろそろ行かなくちゃ、と言って会計を済ませに向かいました。私もペットボトルのお茶と軽めのお菓子を買い、会計に向かいます。千早との去り際、「もしどうしても会いたくなったのなら、多少強い言葉でも『今すぐ、会いたい』と誘ってみるのもいいかもしれませんね」との言葉。やはり、わかる人には見透かされるものですね……帰り際、空を見上げると、変わらず太陽はそこに輝いていました。
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2016/01/14(木) 01:34:05.78 ID:1diUY5Sq0
七月中旬
あれからさらに10日ほどが経ち、少し765プロにも余裕が出てきました。今日は久しぶりに響とともに街へと出ます。
響「こうやって貴音とお出かけするのも久しぶりだなー」
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2016/01/14(木) 01:37:04.46 ID:1diUY5Sq0
……また嘘をついてしまいました。実際は、響と会えないのはとても辛かったのに。響の前では、どうにも自分のことを強く、しっかりしているように見せたくなってしまいます。
響「ふぅ……それにしても、あっついなぁ」
貴音「この時期に散歩は失敗でしたね……」
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2016/01/14(木) 01:39:11.74 ID:1diUY5Sq0
響「ふぅ……いやー生き返るなー!」
貴音「四季折々の良さがあるのはわかっていますが、どうしてもこの時期は気が滅入ってしまいますね……」
響「こっちに上京してからの初めての夏はこんなに暑く感じなかったのになぁ……これが温暖化ってやつかー?」
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
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2016/01/14(木) 01:40:12.88 ID:1diUY5Sq0
貴音「あの方も、異常な765プロへの敵対心がなければ優秀な方なのでしょうけどね……」
響「結局、自分たちもそれに嫌気がさして961プロやめちゃったわけだしね」
貴音「そして、路頭に迷った私たちを拾ってくれたのが他ならぬ765プロとは……皮肉なものです」
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2016/01/14(木) 01:40:54.74 ID:1diUY5Sq0
貴音「おっと、すみません、少し考え事をしていました」
響「もう!せっかく一緒にいるんだから、考え事なんかしないで、ちゃんと自分を見てくれないと困るぞ!」
胸がドキッとします。響はたまに思わせぶりなことを言う。本人は無意識なのでしょうが……
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
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2016/01/14(木) 01:42:02.01 ID:1diUY5Sq0
……まさか、響のことを考えるあまり、プロデューサーにまでも心配されているとは。申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
響「絶対だぞ!あ、そういえば、プロデューサーといえば。前さ、動物の番組にでたんだけど、スタジオに登場した犬が急に暴れ出しちゃってさ。たぶん慣れない環境へのストレスだったんだろうけど、自分が咄嗟に前に出て宥めたんだ。そしたら後でプロデューサーが、『咄嗟に行動して動物を宥めたんだって?すごいな、番組のプロデューサーも響ちゃんがいて助かったって言ってたぞ』って言って褒めてくれたんだ!えへへ〜嬉しかったなぁ」
っ。
以下略
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
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2016/01/14(木) 01:42:40.07 ID:1diUY5Sq0
……私は、プロデューサーのことを話す響の笑顔を、見ていることに耐えられませんでした。なぜなら、その笑顔はいつもの、春のような暖かい笑顔ではなかったから。
最近気づいたのですが、どうやら響は、プロデューサーに恋心を抱き始めているようです。気づいている人間は、おそらく響自身も含めて、存在しないでしょう。ですが、私にはわかってしまった。なぜなら、
プロデューサーのことを話す響の笑顔は
暖かい春の太陽などではなく
熱く情熱的な、真夏の太陽でしたから。
以下略
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