過去ログ - 和「あの夏の名残」
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14:名無しNIPPER[saga]
2016/01/20(水) 22:46:06.98 ID:dk78gRdd0
そう言われて、ここが大通りに面した駐車場だという事を思い出した。

だがそんなことに頓着している場合ではない程に和は熱に駆られていた。

とても待てない。

その気持ちを込めて咲を見れば、逸らしていた目を戻して怒ったような声を出した。

咲「私、今までさんざん待ったんだよ。和ちゃんだって少しは待ってくれたっていいでしょ」

あと数分数十分くらい何だっていうの。

そう言ってキーを操作してドアを開けると、さっさと運転席に乗り込んでしまった。

取り残された和に向かって「早く乗って」という声は少なくとも拒絶の色をしていなかったので、

慌てて助手席に滑り込んだのだ。


彼女はさんざん待ったと言った。

この状況で、それが和の事を指す以外には考えられないと思うのは愚かな勘違いだろうか。

甘い期待に心臓が強く脈打つ。息が苦しいくらいだ。

どうかそうであって欲しい。


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