過去ログ - 神様「勇者も魔王もいなくなった世界で」
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2: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/22(金) 18:36:02.42 ID:B9+RLd+z0
男「何…というのはざっくりした質問ですね」

男はそう言いながらも、少女に手鏡を渡した。
手鏡に映っていたのは10代半ばくらいの、人間の少女。とりわけ美人ではないが、ひどいブスでもない。
これが自分の“外見”だと理解はした。
以下略



3: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/22(金) 18:36:39.57 ID:B9+RLd+z0
少女「では私は望んで記憶を捨てたのですね」

神様「その通り」

少女「私の記憶を消したのは神様?」
以下略



4: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/22(金) 18:37:20.68 ID:B9+RLd+z0
少女「………わかりません」

しばらく本を眺めていた少女は、考えた末にそう答えた。

少女「好き、がわかりません。…私は自分の趣味嗜好も忘れてしまったのでしょうか」
以下略



5: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/22(金) 18:37:48.22 ID:B9+RLd+z0
神様「では何か簡単なものと衣装をお持ちしますので、この部屋で少々お待ち下さい」

少女「わかりました」

神様「あ、ひとつお願いが御座います。決して命令では御座いません」
以下略



6: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/22(金) 18:38:32.50 ID:B9+RLd+z0
食事は無難にパンと野菜のスープ、衣装はこれまた無難に茶系のワンピースを持ってきた。
どちらのチョイスも抵抗はなく、言われたまま衣装に袖を通して食事を摂った。

少女「大分落ち着きました」

以下略



7: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/22(金) 18:39:16.60 ID:B9+RLd+z0
少女「もうひとつ質問をしても?」

神様「はい、何でしょう」

少女「ここにいる間、私は何をして過ごせばいいでしょうか」
以下略



8: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/22(金) 18:39:43.10 ID:B9+RLd+z0
神様「私の事情をお聞き頂いても良いでしょうか」

少女「えぇ、どうぞ」

神様「実の所、私も暇でして。貴方に尽くす以外にすることがないのです」
以下略



9: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/22(金) 18:40:12.27 ID:B9+RLd+z0
人間と魔物が争っている世界がありました。
人間は英雄たる勇者を、魔物は王たる魔王をリーダーに立て、全面戦争を行いました。

やがて争いは激化し、遂に勇者と魔王は直接対峙することになりました。

以下略



10: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/22(金) 18:40:51.38 ID:B9+RLd+z0
少女「…終わりですか」

神様「冗長にならないよう無駄を省いたのですが、味気ない話になってしまいましたね。取捨選択は難しい」

少女「そのお話について質問よろしいですか?」
以下略



11: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/22(金) 18:41:38.53 ID:B9+RLd+z0
今日はここまで。
あまり長い話にならないと思います。


12:名無しNIPPER[sage]
2016/01/22(金) 18:55:20.63 ID:7YKtjIYco
不思議な雰囲気
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