102:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/06(土) 20:32:22.73 ID:CvUFAC73O
張り裂けそうな悲しみに晒されても、人は他人にここまでの優しさを持てるの......?
そんな彼女に、何も言えない。何も言葉が出ない。
ただただ胸の中で、ありがとうとごめんなさいを交互に呟く事しか出来ない。
103:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/06(土) 20:42:50.94 ID:CvUFAC73O
この腕の温もりを、彼女の優しさを、生涯忘れる事は無いだろう。
彼女が私に与えてくれた、赦しの印を......。
104:名無しNIPPER[sage]
2016/02/06(土) 20:49:32.84 ID:mUfmwXiPo
ええ子や...
105:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/06(土) 22:05:13.60 ID:CvUFAC73O
歩美「うん。あのね、今までもこれからも......。私はコナン君をずっとずっと大好きだよって。そして、ありがとう。元気でねって。そして、そして......」
歩美「さようならって。そう伝えて欲しいの」
哀「分かったわ。必ず伝える」
106:名無しNIPPER[saga]
2016/02/06(土) 22:11:47.47 ID:CvUFAC73O
哀「......」
歩美ちゃんの言葉を噛み締めながら、私はマンションを後にした。
歩美ちゃんは「コナン」には別れを告げたが、私の事は哀と呼び続けた。
107:名無しNIPPER[sage]
2016/02/06(土) 22:12:48.45 ID:byYTnwxDo
キチじゃないコナンスレとは
108:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/06(土) 22:22:51.60 ID:CvUFAC73O
彼女との約束を思いながら歩いていると、いつの間にかビートルが見えてきた。
彼が傍らに立っているのが見える。不安そうな顔をしているのも。
新一「お、お帰り。どうだった?」
109:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/06(土) 22:48:19.57 ID:CvUFAC73O
彼も悟ったのだろう。彼女が悲しみに耐えて気持ちを伝えた事を。
元より涙を流すのは彼の柄では無いが、その姿は涙を流さない様に耐えている様に見えた。
新一「......いつか俺は、歩美の前に立った時に。胸を張って会えるだろうか」
110:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/06(土) 23:08:42.00 ID:CvUFAC73O
阿笠「うむ。しかし、言いにくい事じゃが......。彼女に会うのはちと難儀かも知れんぞ?」
哀「どう言う事?」
阿笠「新一も全国レベルで有名な人間じゃから目立つが、蘭君も今やこの町ではかなり有名人なんじゃ。そんな2人が揃うと目立ち過ぎる」
111:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/06(土) 23:20:29.41 ID:CvUFAC73O
予期せぬ困難に頭を抱えた。
歩美ちゃんはまだそこまで知名度が高い訳では無いし、私1人だから何とかなったが......。
彼の知名度は私の非ではない。ここに来る時も外出時もかなりの変装を施さなくてはならないのだ。
112:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/06(土) 23:21:59.08 ID:CvUFAC73O
>>111訂正
私の非ではない→私の比ではない
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