138:名無しNIPPER[saga sage]
2016/02/09(火) 11:30:59.52 ID:3HRQpZhh0
工藤邸内部。
蘭「お邪魔します……。真っ暗だなぁ」
蘭(多分、あの部屋にいるはず……)
ガチャッ……
蘭がドアを開ける。視線の先に人影が見えるが、暗くて顔が分からない。が。
蘭「あなたが、私を呼んだの?そうなんでしょ?新一」
新一「……ああ。久しぶりだな。10年振りだ」
蘭「そうだね。元気だった?TVで見てたから、大丈夫とは思ってたけど」
新一「まあ、ボチボチやってたよ」
蘭「そう、良かった」
新一「ありがとよ。蘭も結婚するんだってな」
蘭「うん。智明さん……。あ、新出先生とね。覚えてる?」
新一「まあ、な。おめでとう」
蘭「ありがとう。新一も結婚してるんだよね?」
新一「ああ」
蘭「そっか。良かったね。言う機会が無かったけど、おめでとう」
新一「ありがとう」
蘭「……ねえ、新一」
新一「……何故今更会いに来たか、だろ?」
蘭「……あの時、新一からサヨナラを告げられた時。私は悲しかった。死ぬ程悲しかった。でも、新一が決めた以上は決して浮ついたモノじゃないと思ったし……。あの時点で私達は、ちゃんと付き合ってるとは言えなかったから」
蘭「だから、電話口でのサヨナラも我慢した。周りは色々言ってきたよ。新一の事。ひどい奴だ、とか。もう関わるなとか。特にお父さんが怒ってた」
蘭「でも、私自身としては新一がキチンと幸せで頑張ってるならそれで良いと思ってた。あの後連絡を絶ったのも、私を気遣っての事だと思った」
蘭「……そう思おうとした。でもホントは苦しかった。ずっとそんな気持ちを見ないようにして、何とか整理を付けて。そして智明さんとお付き合いして。決心して、結婚しようという時に」
蘭「何故今更現れたの?どうして?」
新一「……」
蘭「例えあんな別れ方でも、今こうして会わなければ良い思い出の方が残ってたよ。楽しい想い出に浸っていられた。なのにどうして?何で今更現れたのよ!?」
169Res/139.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。