123: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/01(月) 21:28:57.53 ID:wvIGXzxa0
王匡「宛も昆陽も、中原(ちゅうげん)の中心都市である南陽、潁川(えいせん)の南方の要であろう?
城郭の堅牢さは比類なく、先にこれらを掌中に収めておけば、対朝廷軍において有力な防備になりうると思うが」
王常「なるほど。それは良い考えだ」
124: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/01(月) 21:29:27.91 ID:wvIGXzxa0
劉縯「我らに先鋒を任せてくださるとおっしゃるか?」
王匡「応とも。先の戦にて劉縯、劉秀の二将軍の令名は天下に鳴り響いておるからな」
劉縯「わかった。では先鋒は我ら劉家軍が受け持とう」
125: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/01(月) 21:30:11.47 ID:wvIGXzxa0
王常「しかし劉家軍だけでは心もとない。我らも加勢いたそう」
劉縯「忝い」
王匡「そうかそうか。では私は、お二方の後方支援に徹するとしよう」
126: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/01(月) 21:31:19.92 ID:wvIGXzxa0
〜新市軍 本営〜
拓海「王匡、これはいったいどういうことだ!?」
127: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/01(月) 21:32:39.56 ID:wvIGXzxa0
王匡「何を青臭いことを言っているのだ、馬武よ。官軍との戦いで劉縯と王常が死んでくれればそれで良い。
我らは北に延びた領土内に官軍を引き込み、兵站が伸びきったところを逆撃するのだ。
良い作戦であろう?」
拓海「てめえは他の二人と盟約を結んだはず。同盟とは信と義の結びつきでなくちゃいけねえのに、てめえの行いはそれに反しているぞ!
128: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/01(月) 21:33:26.88 ID:wvIGXzxa0
王匡「つけあがるなよ、馬武。お前の主君は誰だ?」
拓海「てめえだよ、腐ってもな」
王匡「では信義がどうのとぬかすならば、主君の命が絶対であろうが」
129:名無しNIPPER[sage]
2016/02/01(月) 21:46:59.67 ID:TRsmVqiBo
馬武はたくみんだけど、伏波将軍馬援も出るならふじりな辺りになるのかねぇ
130: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/02(火) 19:41:02.46 ID:n6zpmT+70
〜一月後 昆陽 劉秀軍本営〜
周子「……いやあまさか、こんな簡単に昆陽を陥とせるとは思わなかったよ」
131: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/02(火) 19:41:52.59 ID:n6zpmT+70
王常「おう劉秀殿、こんなところにいたか」
周子「王常さん、お疲れ。こっちは片づいたけど、お兄ちゃんの方が心配だね」
王常「劉縯殿は宛を水も漏らさぬほどに重囲し、着々と攻略しつつあるらしい」
132: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/02(火) 19:42:25.11 ID:n6zpmT+70
周子「さあ、これで誰もいなくなったよ」
王常「落ち着いて聞いてほしい。朝廷の討伐軍が、ここに迫っている」
周子「なんだそんなことか。想定通りじゃない。その前に昆陽を攻略できたのは御の字だし」
133: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/02(火) 19:43:19.02 ID:n6zpmT+70
王常「いいか、百万だぞ百万。朝廷は地方軍や近衛軍まで、外征可能な兵力を根こそぎ動員しているのだ。
地平を埋め尽くすほどの大軍を、どうやってこの昆陽で迎え撃てばよいのか……」
周子(戦で兵力を誇張するのは常套手段だ。だから実数はその半数以下だろうね。
それでも四十万ってところか……)
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