272: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:16:37.80 ID:S1lSzqCS0
巴「あのだらしない顔の、馬か鹿かわからん奴に乗っとったんか。よくそれで生き延びれたな」
周子「ブリッツェンを馬鹿にしちゃいけないよ。ああ見えてやる時はやる子なんだから」
巴「まあええわい。さあ、疾風迅雷、天下無敵の騎兵を用意したんじゃ。どこを攻める?」
273: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:17:21.87 ID:S1lSzqCS0
巴「さっき西方には目ぼしい敵がいないって言ったばかりじゃろうが」
周子「行かないとは言ってない」
巴「補給はどうるすんじゃ。いくら替え馬があっても、馬は人間に較べて大食いじゃから補給ができんかったら戦にならんぞ。
274: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:18:27.66 ID:S1lSzqCS0
巴「とんでもないことを思いつくのう。昆陽で百万の軍を破ったっていう話は、本当みたいじゃ」
周子「皆に助けられてばかりじゃ、立つ瀬が無いからね。
それから巴ちゃん、烏桓突騎の中から腕のたつ兵を数百騎程選んでくれないかな」
275: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:19:03.58 ID:S1lSzqCS0
後漢書・耿弇伝に曰く、
『耿弇は、生涯で四十六の敵軍を破り、三百の城を落とし、ただの一度も敗北は無かった。
276: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:20:09.25 ID:S1lSzqCS0
〜数か月後 邯鄲〜
劉林「……」
277: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:20:43.28 ID:S1lSzqCS0
朋「運の落ち目なのか、この頃水晶を見ても何も映らないし、もうあたしも終わりなのかな」
劉林「そんなこと言わないでくださいよ! 俺が丞相になるって話はどうなったんですか」
朋「だってもう丞相じゃん」
278: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:21:20.12 ID:S1lSzqCS0
伝令「それが、出撃しようとしたところ、敵は城門の外に土塁や堀を作っており、城に出ることが難しい状態になっております」
劉林「なんてこったい!」
朋「と、ともかく、急いで城の防備を固めないと……」
279: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:21:53.13 ID:S1lSzqCS0
朋「どうして劉秀が来てるのよ! さっき伝令が来たばっかりじゃない!」
劉林「おそらく、遊撃隊だけ先行してきたんでしょう。邯鄲の防備が固まる前に、城門を突破するつもりです!」
朋「じゃあ早くなんとかしないと……」
280: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:22:40.64 ID:S1lSzqCS0
劉林「もはやこれまでか……」
朋「何か無いの? この状況を打開するようなものが」
劉林「先生は隠し通路から逃げてください! 俺がなんとか敵を食い止めます」
281: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:23:11.65 ID:S1lSzqCS0
王覇「お主、どこへ行く?」
劉林「ふぇっ!?」
王覇「我こそは、劉秀将軍麾下、王覇である! 貴様は王郎か、それとも劉林か」
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