282: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:23:57.60 ID:S1lSzqCS0
朋「はあはあ……ここまで逃げれば一安心かな? これで追っ手は……」
王覇「貴様、こんなところで何をしている!」
朋「ひえっ!」
283: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:24:41.61 ID:S1lSzqCS0
王覇「そんな手に引っかかると思うのか? 貴様が王郎だな?」
朋「ええっ! どうしてわかったの!?」
王覇「ほら見ろ! その反応、やっぱり貴様が王郎だ! 念のためカマをかけたのが奏功したな」
284: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:25:15.02 ID:S1lSzqCS0
〜劉秀軍 本営〜
王覇「劉秀様、お喜びください!」
285: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:26:03.02 ID:S1lSzqCS0
周子「……さてと。ねえ王郎さん、自分のしたことわかってる?」
朋「……はい」
周子「きみが劉子輿なんて名乗ったから、天下に余計な乱がおこった。その結果、多くの人が犠牲になった」
286: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:26:57.68 ID:S1lSzqCS0
周子「呆れた……そんな理由で劉子輿を騙ったの? 官職に就けなかったのはドンマイだけど、それって自分のせいじゃん」
朋「返す言葉もございません」
周子「本来なら打ち首だね」
287: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:27:40.32 ID:S1lSzqCS0
周子「なになに……“赤伏符”? なにこの古びた書物」
朋「その書物は、あたしが見つけたすっごい書物なの! 中には大予言が書かれていて、遠い未来のことまでわかるんだよ」
周子「じゃあこの書物の通りにしてれば、きみも虜囚なんかにならなかったんじゃない?」
288: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:28:25.91 ID:S1lSzqCS0
朋「だめ……かな……?」
周子(うーん、こんな上目遣いで見つめられたら斬りにくい。どうしよっかなー)
朋(やっぱり無駄な抵抗だったか。もう諦めよう……)
289: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:28:53.94 ID:S1lSzqCS0
朋「……あ、あれ?」
周子「枷を斬ったよ。さあ、早く行きなって」
朋「ほ、本当にいいの?」
290: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:29:19.67 ID:S1lSzqCS0
王覇「劉秀様、先ほど、幕舎から王郎が飛び出していきましたが?」
周子「悪いけど、一日だけ捜索をやめてくれる? 一日だけでいいから」
王覇「せっかく捕らえた王郎を解き放つとは、勿体無いことです」
291: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:30:19.02 ID:S1lSzqCS0
巴「周子、こんなところにおったんか。城内の掃討は粗方片づいたぞ。それで、王郎は?」
周子「そっちも片づけたよ。これで王郎が“死んだ”わけだから、鉅鹿の残党もすぐに降伏するでしょ」
巴「そうじゃな。じゃあこっちに向かってる本隊に使者をだそうか? 王郎は死んだぞ〜って」
292:名無しNIPPER[sage]
2016/02/07(日) 01:03:06.63 ID:OZUVZB44o
劉秀は王匡すら殺さずに降伏勧告したくらいだからなぁ〜
まぁ、なぶり殺しにされると思って洛陽搬送中に逃げて劉秀の配下に斬られるんだけど
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