279: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:21:53.13 ID:S1lSzqCS0
朋「どうして劉秀が来てるのよ! さっき伝令が来たばっかりじゃない!」
劉林「おそらく、遊撃隊だけ先行してきたんでしょう。邯鄲の防備が固まる前に、城門を突破するつもりです!」
朋「じゃあ早くなんとかしないと……」
280: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:22:40.64 ID:S1lSzqCS0
劉林「もはやこれまでか……」
朋「何か無いの? この状況を打開するようなものが」
劉林「先生は隠し通路から逃げてください! 俺がなんとか敵を食い止めます」
281: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:23:11.65 ID:S1lSzqCS0
王覇「お主、どこへ行く?」
劉林「ふぇっ!?」
王覇「我こそは、劉秀将軍麾下、王覇である! 貴様は王郎か、それとも劉林か」
282: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:23:57.60 ID:S1lSzqCS0
朋「はあはあ……ここまで逃げれば一安心かな? これで追っ手は……」
王覇「貴様、こんなところで何をしている!」
朋「ひえっ!」
283: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:24:41.61 ID:S1lSzqCS0
王覇「そんな手に引っかかると思うのか? 貴様が王郎だな?」
朋「ええっ! どうしてわかったの!?」
王覇「ほら見ろ! その反応、やっぱり貴様が王郎だ! 念のためカマをかけたのが奏功したな」
284: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:25:15.02 ID:S1lSzqCS0
〜劉秀軍 本営〜
王覇「劉秀様、お喜びください!」
285: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:26:03.02 ID:S1lSzqCS0
周子「……さてと。ねえ王郎さん、自分のしたことわかってる?」
朋「……はい」
周子「きみが劉子輿なんて名乗ったから、天下に余計な乱がおこった。その結果、多くの人が犠牲になった」
286: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:26:57.68 ID:S1lSzqCS0
周子「呆れた……そんな理由で劉子輿を騙ったの? 官職に就けなかったのはドンマイだけど、それって自分のせいじゃん」
朋「返す言葉もございません」
周子「本来なら打ち首だね」
287: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:27:40.32 ID:S1lSzqCS0
周子「なになに……“赤伏符”? なにこの古びた書物」
朋「その書物は、あたしが見つけたすっごい書物なの! 中には大予言が書かれていて、遠い未来のことまでわかるんだよ」
周子「じゃあこの書物の通りにしてれば、きみも虜囚なんかにならなかったんじゃない?」
288: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:28:25.91 ID:S1lSzqCS0
朋「だめ……かな……?」
周子(うーん、こんな上目遣いで見つめられたら斬りにくい。どうしよっかなー)
朋(やっぱり無駄な抵抗だったか。もう諦めよう……)
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