311: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:02:03.70 ID:O+AvpSUD0
愛海「ちょっと待って、周子さん!」
周子「今度は愛海ちゃん?」
愛海「あたしからもお願いします! どうか皇帝になってください!」
312: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:02:50.14 ID:O+AvpSUD0
後漢書・銚期伝に曰く、
『ある時、銚期は劉秀に、
313: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:03:24.05 ID:O+AvpSUD0
〜数日後 邯鄲のどこか〜
イヴ「すみません、説得に失敗してしまいました」
314: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:04:07.22 ID:O+AvpSUD0
留美「ふむ……じゃあ、周子ちゃんの言葉尻を捕らえれば良いのではないかしら」
イヴ「どういうことですか?」
留美「周子ちゃんの言い方からすると、乱世が続いているのに皇帝を名乗るなんて烏滸がましいってことでしょう。
315: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:04:51.11 ID:O+AvpSUD0
拓海「搦め手からってわけか。やけに手馴れてるな……」
留美「あたりまえじゃない、これくらいできなきゃ県令なんて務まらないわよ。
私は明日にでも、周子ちゃんに銅馬討伐を進言するわ。
河北を鎮圧できれば、他の群雄と比べて引けを取らない勢力になるのだから、周子ちゃんも嫌とは言わないでしょう」
316: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:05:35.33 ID:O+AvpSUD0
〜次の日〜
留美「おはよう周子ちゃん、大切な話があるのだけどいいかしら」
317: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:06:21.45 ID:O+AvpSUD0
周子「銅馬ってさ、もとは農民反乱でしょ。だからあんまり殺したりしたくないな。
彼らを叛乱に踏み切らせたのは王莽の暴政なんだし、逆に言えば善政を布いていれば彼らのような叛乱は発生しないと思う」
留美「至極真っ当な意見ね、それならこの案にしましょう。まずは地図を見て」
318: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:07:24.21 ID:O+AvpSUD0
周子「一つ質問がある。まずね、窮地に陥った銅馬が封鎖の一点突破を図ったらどうするの?
敵は農民の集まりだって言っても、その破砕力は軽視できないよ」
留美「勿論、彼らに軍事行動を起こさせないための策はあるわ。城の守備隊をとは別に、彼らに対して擾乱攻撃を加える。
正規兵ならいざ知らず、数だけが大きい軍が、訓練された奇襲部隊に対処できるはずないもの。
319: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:09:00.49 ID:O+AvpSUD0
留美「戦の後の話よ。彼らを降伏させて受け入れたところで、どうやって彼らを食わせるのか、それが問題なのよね」
周子「銅馬って確か三十万ほどいるんだっけ。たしかに、いまのあたし達の台所事情じゃ厳しいな。うーん、どうしよ」
留美「それが無理なら、彼らを纏めて処刑するという手もあるわ。
320: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:09:28.89 ID:O+AvpSUD0
周子「それはだめ。留美さんも、項羽や白起がどんな末路を辿ったのか、知らないわけないでしょ」
留美「周子ちゃんの言う通りね。じゃあ銅馬を生かすとして、彼らをどう処遇するつもり?」
周子「えっと……そうだ! いいこと思いついた!」
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