328: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:18:04.61 ID:O+AvpSUD0
美穂(よし、ここは昼寝でもしてやり過ごそう。寝たら嫌なことを忘れられるのが、わたしの唯一の長所なのかも……)
美穂「おやすみなさい……」
兵「……あいつら自慢話ばっかりしてやがる。何かうざいんだよな、ああいうの」
329: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:19:16.85 ID:O+AvpSUD0
後漢書・馮異伝に曰く、
『諸将が戦功について話し合っている時、馮異はそれに加わらず、木陰に離れた。
330: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:19:51.11 ID:O+AvpSUD0
〜数か月後 劉秀軍 本営〜
留美「今日も銅馬に動きは無いわ。数か月前までは、こちらの包囲網を突破しようとしてたのに
331: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:20:28.29 ID:O+AvpSUD0
周子「それで、今日は何の用事かな」
老人「本日は劉秀様に、我ら銅馬の降伏を受け入れていただきたく、参上仕りました」
周子「そっか、よく決断してくれたね」
332: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:21:17.28 ID:O+AvpSUD0
老人「ではお聞かせ願いたい。どうやって我らを食わせるのか」
周子「“兵屯”と“民屯”制度を施行する」
老人「兵屯と民屯? 聞き慣れぬ言葉ですが……」
333: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:22:11.37 ID:O+AvpSUD0
老人「それでは、民屯とは?」
周子「民屯って言うのは、農地や農耕用道具を国から貸与するから、自分たちで頑張ってねっていうこと。
税率は五公五民(収穫の半分は国が徴収)だけど、その年の食料の確保は約束するし、有事の際は土地と人民の生活を保障する」
334: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:22:48.14 ID:O+AvpSUD0
〜銅馬軍 本陣〜
「長老遅いな……」
335: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:24:44.75 ID:O+AvpSUD0
「やった! これ以上戦をせずに済むぞ!」
「けど長老、劉秀が約束を守るという保証はありませんよ」
老人「何を言うか! お前たち、わしの後ろを見よ!」
336: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:26:03.55 ID:O+AvpSUD0
周子「皆、いきなりあたしのことを信じろっていうのは、確かに無理があるよね。
けど、論より証拠って言うし、これからあたしのすることを皆の目で確かめてほしい。
あたしがここまで一人で来たのも、皆に信じてほしかったからだよ」
老人「皆の者。これで劉秀様が信頼するに足る人物だということがわかったであろう?」
337: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:27:16.83 ID:O+AvpSUD0
後漢書・光武帝紀に曰く、
『劉秀は銅馬軍を降伏させた時、兵達がいまだ安心していないと知り、一人で巡察に赴いた。
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