過去ログ - モバP「平行世界体感装置?」
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14: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 15:58:11.83 ID:bWmXTMuZ0
P(どういうことだ……?)

P(戻ったはずなのに、二人の関係が変わってない……)

P(マイクの数字は41……俺が聞いていなかったって事実は確かにあるはずなのに)
以下略



15: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 15:59:19.11 ID:bWmXTMuZ0
P「!」

P「晶葉!……晶葉?」

P(様子が変だ。焦点も定まってない)
以下略



16: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:00:43.69 ID:bWmXTMuZ0
晶葉「そうか……では、その世界に移行してから今何分経った?」

P「時計は動いてるんだよな、七分だ」

晶葉「わかった。これは注意点の一つだ。パラレルワールドには、30分以上いてはならない。30分経つ前に、何かを願うんだ。そして、もう一つ……」
以下略



17: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:02:43.88 ID:bWmXTMuZ0
晶葉「今から、この装置の理論を説明する」

晶葉「この装置は、人間の脳の中にある記憶をコントロールすることでパラレルワールド――ifの世界を実現している。Pが持っているマイクに、緑のボタンを押しながら希望の選択を吹き込むと、Pの今まで培ってきた記憶をもとに、論理的に起こりうる世界が構成される」

晶葉「そして、Pの中にある、最も長期的に残っている記憶の瞬間をベースとして、そこから選択肢を選び直すことで、平行な世界を体感できるということだ」
以下略



18: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:05:01.55 ID:bWmXTMuZ0
晶葉「……そうだな、パソコンのフォルダをイメージしてくれ」

晶葉「現実世界のPは、フォルダAという記憶のデータベースを参照しながら生きているとする」

晶葉「この装置は、Pの脳の中で、疑似的にフォルダAをコピーしたフォルダBを構築し、そのフォルダBの中で色々な行動を起こすことができるんだ。その行動の末得られる結果を、ファイルだと思ってくれていい」
以下略



19: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:06:02.98 ID:bWmXTMuZ0
P「それで、注意点ってのは?」

晶葉「赤いボタンがあるだろう。それは、ファイルの入っているフォルダそのものに移動してから電源を切るための脱出装置だ」

晶葉「そして現実世界に戻ってくるとき、P、君はファイルの状態をα状態に戻さなければならない」
以下略



20: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:08:03.05 ID:bWmXTMuZ0
晶葉「少し難しくなるが、フォルダとは、脳に定着している長期記憶のこと、ファイルとは定着しにくい短期記憶のことなんだ」

晶葉「だから、記憶が定着する前に、ファイルを書き換えないといけない。そのリミットが30分」

晶葉「もしも現実世界に戻ってくるとき、あるべき記憶ではなく、改変された短期記憶の中にいた場合、脳が錯覚を起こし、金輪際長期記憶にアクセスできなくなる。恒常的なブレインロック現象に陥るんだ」
以下略



21: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:10:03.22 ID:bWmXTMuZ0
P「……α状態に戻ろうとする場合は、どうすれば?」

晶葉「打ち消す願望を言えばいい」

P「……やばい。戻れてない」
以下略



22: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:10:37.96 ID:bWmXTMuZ0
晶葉「……なんだと?」

晶葉「Pよ……四回目の願望は、なんと願ったんだ?」

P「会話を、聞かなかったら、って」
以下略



23: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:12:34.82 ID:bWmXTMuZ0
晶葉「この装置は、フォルダBに絶対的な書き換え権限を持たせた上で、階層構造にすることによって平行世界を作っている」

晶葉「すなわち、マイクに吹き込む希望は、フォルダBから見た立場でなければならない」

晶葉「要するにPは、もし会話を聞かなかったら、ではなく、もし自分が何も願ってなかったら、と言わなければならなかったんだ」
以下略



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