過去ログ - 八幡「ガン見ゆいゆいの瞬き」 結衣「あたしたちの内緒の、あまーい秘密」
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11: ◆74muXbptfo[saga]
2016/02/02(火) 18:21:47.90 ID:zZH1ktsK0



 辿った目線の場所には女の子にあるはずのものがなくて、平らな身体にちらほら赤い跡が散らばっている。

 隼人くんが絶妙の位置にいるために肝心な所は見えてないけど、ヒッキーはもう既に下も履いておらず全裸のようだ。

 脱ぎ捨てられた制服がベッドに引っ掛かっているのがこちらから窺えた。

 初めてみる友達の表情。

 初めてみる、好きな人の表情。

 いやそれより、二人がしている事に、あまりのショックに涙が溢れた。

 けれど驚きすぎて、嗚咽は声にもならなかった。

 そんな私を他所に、幸せそうにヒッキーの体を弄る隼人くんと、与えられる快感に酔い切ったヒッキー。

 こんなに男くさい隼人くんを見たことはないし、ヒッキーの艶めかしいところも見たことはなかった。

 ヒッキーから聞こえる甘ったるい声は、まるで女の子みたいだ。

 実際それがヒッキーだと気付くまで女の子のものだと思ってた。

 一体、どうして? 二人いつからそんな関係になっているのだろう。

 本来なら隼人くんに組み敷かれているのは女の子のはずで。

 それで……それで、隼人くんのポジションにヒッキーがいて、その下で幸せな快感に喘いでいるのは、あたしであって欲しいと。願っていたのに……

 男女の情事でさえ生で見たことがないというのに、男同士のそれを見ることになるとは。

 しかも、よりによって。自分が結ばれることをずっと夢見てきた人の……

 「何だ、じゃあ一回イっとくか? 八幡はいつもこういうときだけは素直だからなっ!」
 「ちがっ……はっ、……んあぁ!」
 
 くちゅくちゅと、淫らな音がする。

 見ちゃいけない。聞いちゃいけない。もう何で自分がこんな所にいるのかも忘れてしまった。もう何も見なかったことにして立ち去らなきゃ。

 分かっているのに、身体は思った通りに動かない。引きつけられる。単なる好奇心? そうかもしれない。

 二人の表情から、行為から目が離せない。自分の知らない所で知らないことをしている二人。

 仲間はずれにされたような気がしたけど、彼らが持つ秘密はあたしにとって大層魅力的に映ったのだろう。
 
 「っ、ぁ! あっ…――ッ………!!!」
 「っ……かわいい」

 一際大きく喘いだヒッキーが身体を撓らせる。

 それに隼人くんは満足したような表情を浮かべた。

 こんなに狭い視界からしか覗けないからどうなっているかなんて詳しく見ることはできないけど、大体のことは想像できた。

 ほんとうに全く、なんていうことをしているの!

 あたしは今にも発狂しそうな気持ちをどうにか理性で抑えて、二人の顔が見えるベストポジションに物音を立てないようにとそっと腰を下ろした。

 …ッジュ…
 いつの間にか下着が濡れていた。

 軽快な音楽とは裏腹、熱に犯されて、とにかくえっちな雰囲気。
 
 いつしか瞬きすることも忘れて見入っていた。

 魅せ付けられる何かがそこにはあった。
 
 「八幡、挿れっからな」
 「は……っう、ん………!」

 軽く頷いたヒッキーの髪を、隼人くんは微笑みながら撫でる。

 ああ、こんな表情、憧れてる子たちに見せたらきっと大騒ぎになっちゃうんだろうな。
 
 ……なんであの子達じゃないんだろ。なんでヒッキーなのかな。

 なんて思うのも束の間、ぐちゅっと粘着性の強い水音が大きく聞こえてヒッキーの声が部屋に響いた。





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