10:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 20:21:36.32 ID:eROB17h/0
「うぇっ!? わっ――」
足元を見下ろすと、ずぅっと下の方にうっそうと生い茂る林――。
う、ウソでしょ――?
11:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 20:25:46.39 ID:eROB17h/0
何で落ちないんだ――?
良く見ると、自分の体を誰かが支えていて――えっ、黒子!?
12:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 20:30:13.26 ID:eROB17h/0
「えっ、えっ――!?」
突然目の前に現れたのは、数人の男の人。
黄色い、サッカーの審判っぽい服を着て、一人は笛を、他の二人は旗を持ってる。
13:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 20:33:25.19 ID:eROB17h/0
困ったような顔をして、必死に身振り手振りをする審判――っぽい人。
うー面倒だなー、直接話せばいいじゃんか!
えぇーっと――?
自分? ――うんうん、自分が?
14:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 20:37:37.10 ID:eROB17h/0
「どういうこと? 何で死んでないんさー!?」
審判の人に突っかかると、その人は笛を小さく鳴らして電光掲示板を指差した。
赤く光る数字――4時間、28分?
15:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 20:40:54.62 ID:eROB17h/0
『あぁっと、我那覇選手、今自分の死を誰かに伝えようとしましたね?』
『いけませんよ、一発レッドもあり得る禁止行為です。
ここはファールを予見し、未然に防いだ主審の好プレーと言って良いと思います』
16:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 20:44:31.38 ID:eROB17h/0
『おぉっとぉ? これはまさか、走って麓まで降りるつもりなのかぁ!?』
『選択肢が限られているので仕方が無いのですが、破れかぶれのようにも見えますね。
冷静に、携帯でプロデューサーに迎えを頼むとかすれば、まだロスは少ないのではと』
17:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 20:49:05.05 ID:eROB17h/0
「このADが妙に不審な動きをしていたから、捕まえて問いただしたんだ」
あ、さっきのADの人――。
「す、すみません!! 俺、仕事辞めさせられたいのか、って、脅されて――!」
18:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 20:52:22.95 ID:eROB17h/0
『これは大チャンスです、我那覇選手!』
『普通こんなことはあり得ないですよ。
プロデューサーが原因を突き止めて迎えに来て、何も言わずアイドルのワガママを飲む。
盲信とも紙一重の、両者の信頼が無ければ成し得ないミラクルプレーです』
19:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 20:56:20.71 ID:eROB17h/0
「何だか、ブレーキの利きが悪いなぁ。妙に車体が重いような――」
首を傾げながら車を運転するプロデューサー。
そりゃあ、後ろにはADさん以外に黄色い審判さんが三人。
しかも、荷台には電光掲示板を持った黒い審判さんが乗ってるんだもんな。
67Res/58.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。