過去ログ - P「まゆの左手首がなんだって?」
↓ 1- 覧 板 20
81:名無しNIPPER[saga]
2016/02/08(月) 12:04:45.83 ID:DNhouemE0
美穂がクローゼットの扉を開く。
「私、初めてこの部屋に入った時に、なんでクローゼットの前に棚なんて置いてあるんだろって思ったんです。
82:名無しNIPPER[saga]
2016/02/08(月) 12:05:47.39 ID:DNhouemE0
「一見すると、確かに可愛らしい部屋に見えますけど……この部屋は、
人が……女の子が生活していたにしては……いびつ過ぎます」
83:名無しNIPPER[saga]
2016/02/08(月) 12:06:34.10 ID:DNhouemE0
「これ、俺が預かっても構わないかな?」
「……私には、分かりません」
84:名無しNIPPER[saga]
2016/02/08(月) 12:08:00.60 ID:DNhouemE0
==========
11.「再開」
寮を後にした俺は、事務所に戻るために人通りの少ない河川敷を歩いていた。
85:名無しNIPPER[saga]
2016/02/08(月) 12:08:58.21 ID:DNhouemE0
「――――まゆ?」
見間違えるはずの無い栗色の髪。コートを着ているため、普段よりもふっくらとしたシルエット。
86:名無しNIPPER[saga]
2016/02/08(月) 12:10:32.53 ID:DNhouemE0
「……今まで、どこにいたんだ? みんな心配してたんだぞ」
「……ごめんなさい」
87:名無しNIPPER[saga]
2016/02/08(月) 12:11:28.71 ID:DNhouemE0
一瞬だけまゆの瞳が泳いだが、すぐに頭を振って否定する。そんな彼女の態度に、無意識のうちに視線が彼女の左腕に移る。
だが、左手はコートのポケットで隠されており、中の様子をうかがい知る事はできない。
88:名無しNIPPER[saga]
2016/02/08(月) 12:12:27.53 ID:DNhouemE0
まるで、機械が喋っているかのようなトーンでそう言い放ったまゆの視線が、俺の持つ彼女の日記帳へ向けられる。
その瞬間、何の感情も見せなかった彼女の瞳が大きく見開かれたと思うと、俺の胸に自分から飛び込んできた。
89:名無しNIPPER[saga]
2016/02/08(月) 12:13:23.40 ID:DNhouemE0
書き溜め分が終わったので、ここで一度中断します。
90:名無しNIPPER[sage]
2016/02/08(月) 18:30:01.91 ID:SIz2bMSAO
なんかすごい俺得な流れになり始めた
91:名無しNIPPER
2016/02/08(月) 18:49:52.61 ID:72jRI2IYO
乙
210Res/113.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。