過去ログ - 【グラブル】グラン「愛に秩序は必要なのか」【ss】
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61: ◆rDGuVmz79Q
2016/02/09(火) 01:19:36.41 ID:KMR3SJQh0
嬉しいこと言ってくれるじゃないの



リーシャは懐中時計を取り出すと、時間を見てグランに言う。

リーシャ「そろそろ朝ごはん食べないと、お昼が微妙な時間になりそうですね」

グラン「え、朝飯あるの?」

リーシャ「はい…その私が作ってみました…食べてくれますか?」

グラン「食べる食べる!」

朝から出発まで二人きりになれる時間はなく、しかもよりによってローアインが焼き魚を出したために左手で食べるわけにもいかず。
正直なところ、グランは朝抜きを覚悟していた。

リーシャ「ちょっと待っててくださいね」

リーシャは荷台に移り、バスケットと皮の水筒を持ってきた。

リーシャ「お茶も入れてきたんです…どうぞ」

グラン「ありがとう…うんおいしい!」

リーシャから何時ぞやかの木製マグを受け取り一口飲む。
紅茶の芳醇な香りが鼻をくすぐる。
腹の虫がまた仕事をした。

グラン「最近よく鳴くんだよね…俺のお腹」

リーシャ「ふふ、慌てなくてもサンドイッチは逃げませんよ。はい」

右手は手綱、左手はコップ。
差し出された一口大のサンドイッチをグランはそのまま口にした。
なんということだろう、ここ二日でグランは食べさせられることへの抵抗が無くなってしまったのか。

リーシャ「どうですか?ローアインさんに教えてもらったりしたんですけど」

グラン「うまい、うまいよこれ」

薄く塗られたバター、よく水切りされたレタス、卵の味付けは濃すぎず、ハムの塩見といいバランスだ。
基本を押さえた完璧なサンドイッチだった。

リーシャ「良かった…」

グランの様子に胸をなでおろすリーシャ。

グラン「食べやすいし、しかも紅茶がめっちゃ合う」

リーシャ「そうなんです!ブラックダージリンっていう茶葉で、ストレートで入れたときに香りが…」

リーシャ「…はっ、ごめんなさい!私の紅茶の話なんてどうでもいいです…よね」

グラン「そんなことないよ。へぇ…合わせる食べ物で茶葉を変えたりするんだ…」

リーシャ「は、はい。私の細やかな趣味で、モニカさんにも付き合ってもらったりしてました」

グラン「へぇ…いい趣味してるね。俺もなんか趣味つくろうかなぁ」

リーシャ「何かないんですか?」

グラン「強いて言うなら…カジノでギャンブル…って冗談だから!マジで引かないでよ!」

リーシャ「ふふ、グランがそういう人じゃないことくらい知ってます。はい、おかわりどうぞ」



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