過去ログ - 男「やれやれ…世界を救ってやるか」
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47:名無しNIPPER[saga ]
2016/02/08(月) 03:50:00.93 ID:wKjeYM8b0
足音が2階にある僕の部屋に続く階段を上ってくる。
あぁ〜、これ夢だな。
最近ホラー映画なんて見たっけな?
夢は夢だと気づいたときに覚めるものだ。ほら覚めろよ。はやく。
48:名無しNIPPER[saga ]
2016/02/08(月) 03:50:40.84 ID:wKjeYM8b0
男「見ての通りハマっている。手を貸してくださいお願いします」
やれやれ…と言った表情で幼馴染みが右手を差し出してくれた。
いや、待て。
49:名無しNIPPER[saga ]
2016/02/08(月) 03:51:15.31 ID:wKjeYM8b0
右手がふにゃっとした柔らかいものを包み込んだ。
ほのかに温もりを感じる。
………え?
幼馴染み「……な、なにしてん?」
50:名無しNIPPER[saga]
2016/02/08(月) 03:52:20.73 ID:wKjeYM8b0
僕は床の上で正座していた。
男「本日はどのようなご用件でいらっしゃったんでしょうか?」
幼馴染み「昨日言った通りよ」
51:名無しNIPPER[saga ]
2016/02/08(月) 03:54:26.32 ID:wKjeYM8b0
幼馴染み「よし。腹も満たしたし、そろそろ行こう」
幼馴染みは2つのお盆を空にした後、そう言った。
男「そうですか。これはほんの気持ちです」
52:名無しNIPPER[saga]
2016/02/08(月) 03:55:04.78 ID:wKjeYM8b0
男「…ここまでおしゃれする必要ある?」
僕は幼馴染みにファッションショーを行わさせられ、髪をワックスで整えられている最中だった。
幼馴染み「これはおしゃれじゃなくて高校生として当たり前の身だしなみよ」
53:名無しNIPPER[saga ]
2016/02/08(月) 03:56:07.62 ID:wKjeYM8b0
9時ちょうど。
僕は高校生らしくちょっとシャレた格好で幼馴染みと共に家を出た。
今着ている服はなぜか幼馴染みが持ってきたものだ。
54:名無しNIPPER[saga ]
2016/02/08(月) 03:57:31.67 ID:wKjeYM8b0
『四日目 昼』
会話はほとんどなく、黙々と歩いていた。
僕はさきほどからチラチラと幼馴染みの方を見ている。
しかし幼馴染みは僕の視線を気にせずに歩き続ける。
55:名無しNIPPER[saga ]
2016/02/08(月) 03:58:41.34 ID:wKjeYM8b0
この辺りに来るのは久しぶりだ。
もしかしたら幼稚園を卒園したとき以来…10年ぶりくらいになるかもしれない。
幼馴染みの家にもあまり行かなかったからな。
僕は何となくこの辺りに来ることを避けていた。
56:名無しNIPPER[saga ]
2016/02/08(月) 03:59:17.80 ID:wKjeYM8b0
幼馴染み「昔を思い出した?あの公園とか懐かしいよね」
前を向いたまま、幼馴染みが呟いた。
幼馴染みがみている先には滑り台しかない公園があった。
57:名無しNIPPER[saga]
2016/02/08(月) 04:00:13.64 ID:wKjeYM8b0
ここまで来るとさすがにわかっていた。
幼馴染みの用事は僕の用事と…アラヤと関係があるのだと。
幼馴染みが止まったのは水色の一軒家の前。
表札にはローマ字でARAYAと彫られている。
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