過去ログ - 凛「嵐のなかの」花陽「恋だから」
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9:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 00:20:05.88 ID:p5TmW1Sso
「うっ、ぐすっ、ひぐっ……凛ちゃん、おかえり、おかえり……」
「―――ただいま。寂しい思いさせちゃったね、かよちん」
……わかっていたはずだったけれど。
でも、こうしてかよちんが抱き着いてくると―――いつも凛は実感する。
ああ、こんなにも―――凛はかよちんを悲しませていたんだ、って。
「ん、ううん……いいの。私は―――大丈夫」
凛ちゃんが帰ってきてくれれば、それでいいの。
花陽はそう答えました。けれど。
―――大丈夫なわけない。その絆創膏だらけの指も、眼の下にくっきり映るクマも、凛が出ていくまではなかったものなのに。
言葉にはしません。ただ、ぎゅっと。
花陽のほうに向き直り、謝罪と感謝と―――同情を込めた抱擁を。
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