5:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 18:55:50.31 ID:Xi7uubKoo
勇者母「ごめんね、あなたの養育費を全て返すから旅立ちを取り消してほしいって頼んだのだけれど」
勇者母「返却できる制度は存在しないから、って……取り合ってもらえなかった」
勇者「お母さんがぼくを守るために協会といつも喧嘩してたことは知ってるよ」
6:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 18:56:35.87 ID:Xi7uubKoo
勇者母(エミルは、幼い頃からお料理とお勉強が好きで、平和を愛する子でした)
勇者母(一般的な道徳観念を魔属にも適用してしまうほど、心根の優しい子)
勇者母(この旅でも、きっと一匹も魔物を殺さないでしょう)
7:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 18:58:03.48 ID:Xi7uubKoo
武闘家「わりぃな、一緒に行ってやれなくて」
勇者「王様の命令だもん。仕方ないよ。見送りありがとうね」
神官「ご友人ですか?」
8:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 18:59:51.23 ID:Xi7uubKoo
神官(なんて綺麗な緑色の瞳……まるで、日に照らされた木の葉のよう)
神官「魔物を殺したことがないのですか?」
勇者「うん。大抵懐かれちゃうから、あんまり襲われたことないし」
9:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 19:02:42.72 ID:Xi7uubKoo
勇者「既に気が立ってる魔物にはどうしても攻撃されちゃうけどね」
勇者「でも最後には仲良くなれるんだよ」
神官(魔物に懐かれるだなんて……不思議な子)
10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 19:03:08.58 ID:Xi7uubKoo
村長「おお、よくぞいらした勇者様」
勇者「こんにちは!」
村長「しばらく見ない間に大きくなられましたのう」
11:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 19:03:34.50 ID:Xi7uubKoo
神官「この村に訪れたことがあるのですか?」
勇者「うん。三年くらい前かな」
勇者「お兄ちゃんと、お父さんと一緒にね」
12:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 19:04:01.24 ID:Xi7uubKoo
勇者「だめだよ、危ないよ」
村長の孫「あ? 誰だてめえ」
子分1「真の勇者様の子供ですぜ」
13:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 19:04:30.96 ID:Xi7uubKoo
村長の孫「ついてくるなよ!」
勇者「だって……心配だから……」
村長の孫「年下のチビなんかに心配される筋合いねえっつーの! 失せろ!!」
14:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 19:04:59.99 ID:Xi7uubKoo
子分2「やっとついてこなくなりましたねーあいつ」
村長の孫「出てこい化け物! この俺様が退治してやるぜ!」
?「ガルルル……」
15:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 19:05:26.71 ID:Xi7uubKoo
ドラゴンの鋭い爪が引き裂いたのは、村長の孫ではなく、勇者の背だった。
村長の孫「あ……ぁ……」
勇者「っ……」
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