過去ログ - 関裕美「その言葉を、胸にしまって」【モバマス】
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2:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 21:49:28.37 ID:rPoZouw2o

雑踏の中を走る。

せわしなく歩くサラリーマンや学生をかき分け、かするようにぶつかってはすいませんと叫んでも、目線だけは遠い遠いあの背中へ。

以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 21:50:11.15 ID:rPoZouw2o
いや、そんなこと今はどうでもいい。


そう、どうでもいいんだ。

以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 21:51:16.30 ID:rPoZouw2o
「――そこの! そこのきみ!!」

「……? はい?」


以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 21:52:00.92 ID:rPoZouw2o
「…………もしかして、裕美か?」

「Pさん?」


以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 21:52:38.47 ID:rPoZouw2o
―――――――――



「体が重い……」
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 21:53:33.08 ID:rPoZouw2o

「せんせぇ! おっはようございまー! ――っよいしょー!」

「お? ……うっしゃあ! こい! 薫! ……ぐふぅ!!」

以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 21:54:08.22 ID:rPoZouw2o
それにしても、あぁ、昔は余裕で受け止められてたのに、この子もでっかくなったなぁ…。

そう、でっかく……でっかくなって……なぁ。


以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 21:55:00.93 ID:rPoZouw2o
うすく化粧の乗った頬にのぞく、大きなえくぼがかわいらしい。

からからと笑いながらこちらを見上げる、すっかり大人びた顔。

その顔にまだ幼かった頃のひまわりのような笑顔が重なってみえた。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 21:55:44.24 ID:rPoZouw2o
あのころは大変だった。

あんなに素直でいい子だった薫が。

わざわざ学校まで迎えに来なくていいから! とか。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 21:56:25.36 ID:rPoZouw2o
「……まぁ、一年後にはけろっと元に戻ったわけだが。 というか今じゃ逆に昔と変わらな過ぎてびっくりしてるんだが」

「うーん……? 事務所の居心地がいいからかな? あとそれに……」

「それに?」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 21:57:11.52 ID:rPoZouw2o
とはいえ、いつまでも入口近くでぎゃーぎゃー言ってるわけにもいかない。

人が通れば邪魔になるし、なによりそう。

今日はとても、大切な約束があるのだから。
以下略



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