23:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 23:17:06.00 ID:n3AMBxtn0
きっかけは雪歩の些細な一言だった。
その日、ボクと雪歩は枕を並べ、身を寄せ合ってベッドで横になりおしゃべりをしていた。寝る前にしばらくの間、お互いの顔を見ながらとりとめのない話をするのが通例になっていた。
「――でね、その時春香ちゃんがね……」
クスクスと楽しそうに話をする雪歩の声を聞きながらふと枕元に置いてある時計を見ると、時刻は12時を大きくまわっていた。
「そろそろ寝ないとマズいね。」雪歩の話に一段落ついたところでそう声をかける。
「あ、もうこんな時間。真ちゃんと話してると楽しくて、時間があっという間に過ぎちゃうよ。」と、ニッコリと微笑みながら言う雪歩。
「ボクもだよ。」と微笑み返す。
「今日は撮影で疲れたから、私ちょっと眠くなってきちゃったかも……。」
口に手を当ててあくびをしてから、眠たげに目を擦る雪歩。
「眠っていいよ。おやすみ、雪歩。」と言いながら、ボクは雪歩の頭を撫でてあげた。
それを受けて雪歩は目を閉じてくすぐったそうな顔していた。猫みたいで可愛い。
85Res/51.10 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。