過去ログ - 提督「ウチは平和・・・なのだろうか?」艦娘「・・・・・」 その3(最終)
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34: ◆uyMG3dCVpM[sage saga]
2016/04/04(月) 02:15:47.83 ID:DkTo1ksx0
ノックの後に提督が入室し、敬礼をした。

お手本のような綺麗な敬礼に少し見惚れたが、今はどうでもよかった。

総理「そういうのはいい。私は軍属ではない」

提督「失礼しました!」

顔立ちは父親に似ている。あの幼子が立派になったものだと

感慨にも似た感情を抱きながら、幾つかの質問をした。

どれもハキハキとした軍人らしい口調で返し、ますます父親に似ていると総理は思った。

総理「君の考えは分かった。だが、他の提督の多くは反対すると思うがそれについては?」

深海棲艦を討つべし。そんな考えに固執している者は多い。

最もそれが普通の事であるのだが・・・

一部の提督は「ほっぽちゃん」等と愛称を付けて、敵の深海棲艦に熱を入れる者も居るが、

極一部の変質者として憲兵隊のお世話になるか、艦娘からの通報で「思想に問題あり」として

提督の地位を剥奪されるので、そういう連中の意見は数には入らなかった。

提督「恐れながら、場を与えていただけるのであれば、必ず説得して見せます」

総理「そんなに簡単にいくかね? 人はね、誰もが自分を一番だと考える。そして、自分に脅威である者は排除しようとする」

提督「・・・・・・」

総理「彼らにとって若い君が陣頭に立ち、動くことは面白くないだろうね」

提督「それは理解しております」

総理「醜いものだよ。人間の嫉妬は。他者を落としてでも自分は上に行く。それがこんな戦時下でも・・・」

一呼吸置いて続ける。

総理「きっと人類は自らが滅ぶ瞬間まで、互いに互いの足を引っ張るだろう」

提督「そうかもしれません。それでも互いを理解して、認め合えば自分達の未来のために、これからの為に、力を合わせることが出来ると信じています」

総理「・・・それは理想論だよ」

提督「理想だからこそ、そこに辿り着こうと努力しなくては行けない。自分はそう考えます」


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